シランカップリング剤の効果と使用法

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シランカップリング剤は,工業的に複合材料の界面の接着性の向上のための定番となっている。その効果を最大限に引き出すためには,界面でいかに加水分解反応や縮合反応が起こり,異種材料間で反応したか,どのような界面が形成されたかを知ることが重要である。  本講座では,演者らや他の研究者の成果から,表面処理時の反応や「界面」で起こっていることがどこまで「見える」ようになったかを基礎的に解説する。つまり,シランカップリング剤の効果の「why」を解説しながら,次の材料開発で必要な「How」も考えながら進めたい。  昨年,「全面改定版 シランカップリング剤の効果と使用法」が発刊されたが,その後に明らかになった最新のトピックスもできるだけ多く解説する。たとえば,シランカップリング剤の反応率測定は未反応物の洗浄除去が必要であるが,簡便に知る方法とは? 工業的に「インテグラルブレンド法」による添加が多く行われているが,この効果は前処理法と比べて? そこには意外な結果が…。

  1. シランカップリング剤の反応
    1. 加水分解反応
    2. 縮合反応
    3. 影響する因子とそのコントロール
  2. シランカップリング剤の添加方法
    1. 前処理法 (湿式処理法,乾式処理法)
    2. インテグラルブレンド法
    3. 前処理法とインテグラルブレンド法の真剣勝負
  3. シランカップリング剤の複合材料物性への効果
    1. 界面の強化作用
    2. 界面は接着するだけが能ではない
    3. SP値との意外な関係
  4. 処理層や界面はどこまで「見える」ようになったか
    1. さまざまなキャラクタリゼーション手法
    2. パルスNMRで「界面」が見えた
  5. 最新のトピックス
    1. シランカップリング剤の反応のうそと真実
    2. 反応率を簡便に知るには?

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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