偏りがちなフィラーの知識

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プログラム

市場競争力を備えた高分子組成物の設計には、さまざまな技術と知識が求められます。今回のウロコセミナーでは、今まで扱われることの少なかった[組成物設計と製造に必要な基本的な技術]を中心軸に据えてプログラムを構成しました。プラスチック・エラストマー・接着剤・塗料などの分野が主な技術領域となります。  経験則が幅を利かす“混練”や“加工”といった技術領域は、業歴が長い企業であればあるほど第三者による検証機会に恵まれていません。このため「井の中の蛙」「独善的」「旧態依然」という形容の似合う、好ましくない技術環境に陥りやすいのも事実です。  本講座では科学的視点を忘れることなく、組成物に必要な共通項的基本技術と必要な情報を取り上げます。この分野の技術者であれば、初心者やベテランといった経験年数に関係なく、“再認識”と“新たな気づき”に富む時間になることを講義の目的としています。

  1. 1枚目のウロコ フィラーの基本的考察
    1. なぜ フィラーを配合するのか
    2. 代表的属性と組成物への影響
    3. 「混ざりやすい」と「混ざりにくい」を分ける因子
    4. 【特別研究報告】
      • 「米・ゴマ・砂糖・片栗粉 をフィラーにしたら」
  2. 2枚目のウロコ 必修項目「3大フィラーの性質と配合効果」
    1. 炭酸カルシウム (表面脂肪酸処理/軽質/重質)
    2. シリカ (乾式法/湿式法/粉砕石英粉)
    3. カーボンブラック (不完全燃焼法/発熱分解法/すす)
  3. 3枚目のウロコ 幅広いフィラーの知識を身に着ける
    1. 汎用フィラー 陥りやすい勘違い
      • クレー・タルク・二酸化チタン
    2. 特殊形状フィラー 基本的な留意点
      • 繊維粉・中空粉・単球粉
    3. 特定性能発現のための定石フィラー
      • 遮音性の硫酸バリウム・耐炎性の硼砂・電波減衰性のフェライト
    4. 教養としての環境系フィラー
      • 珪藻土・ゼオライト・もみがらシリカ
  4. 4枚目のウロコ ポリマーとの界面制御
    1. 補強性発現を説明するさまざまな理論
    2. カップリング剤の作用機構と限界
    3. 均一分散の物理と化学
    4. 分散改良の視点と今後の展望

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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受講料

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