自動車排出ガスのクリーン化・法規制動向と排出ガス用触媒技術 最前線!

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プログラム

第1部 セラミックス製フィルターによる自動車排ガスのクリーン化技術

(2013年7月29日 11:00〜12:10)

日本ガイシ (株) セラミックス事業本部 技術統括部 設計部 主任 中谷 隆彦 氏

 世界各極での自動車排出ガス規制 (NOx、CO2、PM等) が強化されており、エンジン側の改良だけでの対応は困難なレベルになってきている。  特に今後導入予定であるPM個数規制に対応するためには、ディーゼル車のみでなく、直噴ガソリン車 (GDI) にも後処理装置を搭載する必要性が議論されている。  本講演ではディーゼル、および直噴ガソリン車向けセラミックス製フィルターによる排ガスのクリーン化技術について紹介する。

  1. セラミックス製フィルターとは?
    1. セラミックス製フィルターの構造
    2. セラミックス製フィルターの種類
    3. セラミックス製フィルター用材料の特徴
    4. セラミックス製フィルターの作り方
  2. セラミックス製フィルターの必要性
    1. 世界各極の規制動向
    2. ディーゼル車とガソリン車の違い
  3. ディーゼル車用セラミックス製フィルター
    1. ディーゼル車用セラミックス製フィルターの特性
  4. 直噴ガソリン車 (GDI) 用セラミックス製フィルター
    1. 直噴ガソリン車 (GDI) 用セラミックス製フィルターの特性
  5. まとめ

第2部 低温動作とオンサイト再生のための自動車排出ガス触媒の担体設計

(2013年7月29日 13:00〜14:40)

名古屋大学 大学院工学研究科 物質制御工学専攻 教授 薩摩 篤 氏

 近年、ガソリン自動車の燃費向上に伴い排気ガス温度が低下する傾向があり、より低温で浄化活性を示す自動車三元触媒が求められている。また、希少金属の省資源化の要求も高く、金属微粒子の再分散による自己再生機能を持った触媒も普及している。  本公演では低温活性向上と自己再生機能の鍵となる金属-担体間の相互作用について解説する。

  1. 序論
  2. 低温動作のための担体設計
    1. 低温燃焼のための活性制御因子
    2. 担体の酸素吸蔵放出能のチューニング例
  3. 担持金属の自己分散現象
    1. 数10nmの粒子が焼くだけで数nmまで分散する
    2. 1000℃耐久で蘇るAg/Al2O3触媒
  4. 貴金属の個性
    1. 分散度が低い方が酸化活性が高くなることがあるPd
    2. イオン状態で酸化活性を示すRh

第3部 自動車排出ガス浄化用触媒における希少金属の低減化と劣化対策

(2013年7月29日 14:50〜16:30)

名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター 准教授 羽田 政明 氏

 白金族金属は自動車排ガス浄化触媒における必須成分であるが、世界的に需要が増加しており、その使用量低減化技術の開発が望まれている。  本講演では、演者らが現在取り組んでいる大型ディーゼル車排ガス浄化触媒における白金族低減化技術の研究成果を中心に紹介する。また排ガス浄化触媒のキャラクタリゼーションとして分散度評価手法や反応解析手法の動向も紹介する。

  1. 研究開発の背景
  2. ディーゼル排ガス浄化触媒の白金族金属低減化
    1. ディーゼル酸化触媒の開発
    2. DPF触媒の開発
  3. 三元触媒におけるロジウム省使用化のための基盤研究
    1. Rh-Ce相互作用の効果
    2. 金属複合化効果
  4. 排ガス浄化触媒の評価・解析手法
    1. 白金族金属の分散度評価
    2. in situ/operando条件での反応解析
  5. まとめ

会場

大田区産業プラザ PiO
144-0035 東京都 大田区 南蒲田1-20-20
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