レーザーは人間の目に入らないようにある意味遠ざけられていたが,レーザーポインタが実用化されたことで目に見える (見せる) レーザー装置が一般に手に入るようになった。 昨今の見せるレーザー光としてのディスプレイへの実用展開はレーザーの発明以来の夢であった。 民生用レーザーTVに続いて,超小型の携帯プロジェクタ,高輝度データプロジェクタ,ヘッドアップディスプレイ、レーザー照明と次々にレーザーを搭載した製品が商品化された。極めて広い色再現範囲を持つだけでなく、超小型および高効率化により超低消費電力化もねらえるという特徴もあり商品化が急加速している。 ここでは、新たな可視レーザー応用について、その構成、特徴、課題および展望を中心に解説する。