ナノワイヤは、分子エレクトロニクス実現のための基本的なパーツとしてその開発に大きな関心が寄せられ、デバイス応用に向けての研究が国内外で活発に行われている。
一方、伝導性の観点から、分子性導体は半導体から金属、超伝導に至る多彩な伝導物性を示すことが知られており、このような特異な物性を生かしつつ、エレクトロニクス等への応用を可能にするために、分子性導体のナノワイヤなどへの材料化、更にはデバイス化が強く望まれている。
本講座では、有機導電体を用いた分子性ナノワイヤの作製とその物性について解説する。
- 序論
- 分子性導体
- 分子エレクトロニクス
- Langmuir-Blodgett膜
- 低分子・高分子ゲル
- 分子の自己組織化
- 分子性ナノワイヤの作製と構造評価
- 1次元組織体形成のための分子設計
- 分子性ナノワイヤの形成機構とその作製方法
- 分子配列とその構造
- 導電性ナノワイヤの物性とその解析
- アクセプター分子混合による導電性ナノワイヤの作製
- 導電性ナノワイヤの構造評価と電子状態制御
- 光学・電子特性とその解析
- 有機‐無機ハイブリットナノワイヤの作製と伝導メカニズムの解明
- 有機‐無機ハイブリット材料の設計指針
- 金属微粒子を用いたハイブリットナノワイヤの作製とその構造制御
- 光学・電気特性と伝導メカニズムの解明
- 将来展望