消費者が商品購入の際に選ぶ基準の大事な要素として、デザイン・色・外観といった部分は大きな要素を占めています。不況といわれる現在、消費者の動向は安価なものはしかり、さらには高品質・良質なものを選ぶようになってきている中で、いかに消費者に選ばれる製品を作り上げるか、感性工学・人間工学的観点から科学することが必要不可欠です。 今回は官能評価・デザインのスペシャリスト3名を講師に迎え、消費者心理をつかむ製品へ、徹底的に解説いただきます。
(2013年7月26日 10:00~12:45 間5分の休憩を含む)
パナソニック (株) 解析センター ユーザビリティ サポートグループ 立田 美佳 氏
商品企画や開発を行う際、ユーザーの感じる実感を正確に捉えることが重要になってきます。 ところが、主観による官能評価は、誰にでも取り組みやすいのですが、評価のやり方や条件設定によって被験者の回答が左右されやすいという課題も多く見受けられます。 このセミナーでは、人間工学的な考え方を元に、お客様視点で商品開発を行うためのアプローチ方法を始め、実際に過去に実施した「見た目感の定量化」をテーマに、官能評価から感覚の定量化のための評価技術開発について事例を元に解説します。
(2013年7月26日 13:30〜15:00)
大阪産業大学 デザイン工学部 建築・環境デザイン学科 教授 大門 敏彦 氏
「色」は言葉 (情報) である。日常生活の中にある「色の機能」に気づき、「商品開発」や「デザイン開発」に活かしたい。「色」は商品コンセプト、デザインコンセプトの重要な要素である。事例を見ながら考えてみる。
(2013年7月26日 15:10〜16:40)
(株) FEEL GOOD creation クリエイティブディレクター 加藤 圭介 氏
高級、かわいい、心地良いなど、感性に訴えかける魅力ある商品づくりには、CMF (カラー・マテリアル・フィニッシュ) デザインの存在が欠かせない。 しかし、製品デザインの中においてCMFの重要度が理解されているとは言えず、また、いざCMFデザインに手を付けようと思っても、どう開発すれば良いのか分からない、というのが実情であろう。 CMFの役割と、その開発手法について、事例を挙げながら紹介する。