Smartphoneは2013年初頭にはWorld Wideでも市場全体の50%を越え、今後は携帯電話の中心的な存在になっていく。大画面でハードキーがほとんどない外観の特徴が希薄なSmartphoneが市場の大勢を占める中、差異化を図るため筐体の薄型化が非常に重要なトレンドとなっている。
さらに今後は低価格帯の携帯電話もSmartphoneが中心的になっていくため、コストの低減も非常に重要なポイントになっている。このような変化の中、Main Cameraでは低背化を進めると共に多画素化を進めねばならないという矛盾した要求を構成部品との共創による新たな製法の確立、Image SensorのCell Sizeの縮小、新たな仕様の創造によりクリアして行かねばならない。
また、サブカメラでは、より低コスト、小型化、低背化が実現可能なWLOを採用したリフローカメラモジュールの本格化を進めなければならない状況になっている。
本講演では、市場やSmartphoneの仕様がどの様に変化しているのか、その具体的な影響な何か、その影響からくる要求に対応するための技術的な解とは何か、さらに今後本格的市場確立が見込まれているリフローカメラモジュールの部品・製法・コスト構成とは、などについて詳細に説明する。
- Smartphoneの市場拡大にともない激化するCloud環境内覇権争い
- 携帯電話/Smartphone/Camera市場動向
- 新OS続々新規参入しますます激化するCloud環境内覇権争い
- QRD 本格化によるアジア圏のSmartphone勢力図の激変
- Smartphone市場拡大にともない存在が希薄化するCompactデジカメの実態
- 市場急拡大にともない進化するSmartphoneの薄型化・高強度化技術
- Smartphoneの歴史と従来機種とのConceptの差異
- SmartphoneのDisplay Sizeの大型化・高精細化の限界と、その変遷がCamera Moduleに与える影響
- 強化Glassの高歩留まり・高品位新切断技術の実際とCamera Moduleへの影響
- Smartphoneが要求するCamera Moduleの小型・低背レベルと実現課題
- Camera Moduleの小型・低背化を実現するための主要技術
- Camera Moduleの低背化がIRCFなどの構成部品に与える影響
- Camera Moduleの低背化を推進するBSIなどイメージセンサの小型・高性能技術
- 低背化を阻害する現状のLens製造技術の問題点とそれを打開する解
- 固定焦点Camera Moduleの低背化を実現するリフロー技術の概要
- リフロー実装の基礎知識
- 既存仕様とリフロー仕様Camera Moduleの製法などの比較
- リフローCamera Moduleの普及を本格化させる耐熱レンズの技術動向
- さまざまな耐熱レンズの製法と特徴
- WLOが実現可能なHybrid LensとCasting Lensの特徴比較
- WLOの個片化時の歩留まりを決定する切断技術
- 低背Camera Moduleの事業的実現を阻害するLensの複屈折とその抑制方法
- 高性能・低コストを両立させるリフローCamera Moduleの構成・仕様
- さまざまな耐熱レンズのコスト比較
- さまざまな耐熱レンズの生産性と設備投資額比較
- リフローCamera ModuleのSupply Chain
- Smartphone市場拡大にともない本格化するCloud環境内におけるリフローCamera Moduleの車載・PCへの応用展開
- PC用Web Cameraのリフロー化によるメリット
- 車載CameraへのリフローCamera Moduleの転用の可能性
- まとめ