本セミナーでは、天然ガス、 シェールガスのガス化、 タイト化するプロピレン、プタジエン、芳香族などの最新の製造技術などを解説し、日本の石油化学の今後を展望いたします。
米国に始まったシェールガス革命は, エネルギーだけではなく従来の石油化学に大きなインパクトを与え始めた。日本の石油化学は, 中東の大規模な天然ガスからのエタンクラッカーの稼働により競争力が急速に弱まっているが, 米国のシェールガスによりの追い打ちをかけられようとしている。シェールガスによるエチレンの価格は日本のエチレン価格の約1/4と推定されている。 一方, 天然ガスやシェールガス時代が到来すると従来ナフサクラッカーにより得られていたプロピレン, ブタジエン, 芳香族のタイトが問題となる。中国ではメタノールからの大規模なエチレンやプロピレン製造プロセスが稼働し始めた。 日本の石油化学は早急にナフサから天然ガス原料に転換しなければ生き残れない。転換技術の中心は工業触媒である。天然ガス, シェールガスのガス化, タイト化するプロピレン, プタジエン, 芳香族などの最新の製造技術などを解説し日本の石油化学の今後を展望する。