昨年2月に、WBAN (wireless body area network) の規格 IEEE 802.15.6 が承認されました。IEEE 802 では通常、400MHz以上の周波数が協議されますが、IEEE 802.15.6 では、UHF帯狭帯域通信とUWB (ultra wide band) の他に、搬送波の周波数が21MHzと32MHzの人体通信 (HBC : human body communication) も併せて検討されました。ウェアラブル機器・ヘルスケア機器に搭載される近距離無線機器は、セキュリティ、医療、ヘルスケア、エンターテインメント、交通インフラ、そしてインターネットとの接続を意識した通信へと広い分野での応用が期待されています。 本セミナーでは、ウェアラブル機器・ヘルスケア機器に用いられる無線通信システムの概要、設計・開発の考え方、人体近傍での電磁波の発生や伝播、アンテナについて、商品開発へのヒントをお話します。