いま、薬剤師はより専門分化し臨床に近接していく動きが見られはじめている。これらは、薬剤師教育6年制化の所産ともいえよう。 今回は、救急薬剤師とフィジカルアセスメントを実践する薬剤師の現状を知り、医療に対するどのようなインパクトがあり、ビジネス機会の創出につながる可能性があるのかを考える。
(2013年6月12日 13:00〜14:15)
医療アナリスト
浅野 信久 (あさの のぶひさ) 氏
薬剤師の専門分化は医療経営における新たな大きなトレンドである。 これまで医療界では薬剤師はあまり目立たない存在であったが、薬剤師の臨床能力が向上していくとするならば、無視できない医療変革力となる可能性がある。これはとりも直さず、新たなビジネス創造にもつながろう。
(2013年6月12日 14:20〜15:35)
日本大学医学部附属板橋病院 薬剤部
技術長補佐 (救命救急センター担当責任者)
菊池 憲和 (きくち のりかず) 氏
厚生労働省より通知された「集中治療室における安全管理指針」では、集中治療において職種横断的な連携の重要性とその役割として各職種は各々の専門性を生かし、多職種で診療にあたることが明記された。 つまり救急医療におけるチーム医療の必要性は高く、薬物治療に対する薬剤師の役割や責任は大きい。救急薬剤師の役割と今後の展望について考える。
~薬剤師会の取り組みと今後の展望~
(2013年6月12日 15:45〜17:00)
一般社団法人千葉県薬剤師会 薬事情報センター長
飯嶋 久志 (いいじま ひさし) 氏
フィジカル・アセスメントを実践するには、医学的な知識・技術のみならず、態度や法的知識などが不可欠である。 さらに薬剤師によるフィジカル・アセスメントでは薬学的判断能力も要求され、それらを円滑に進めるためには多職種連携が重要な鍵となる。薬剤師によるフィジカル・アセスメントに必要なこと、組織的な取り組みを紹介し、今後のあり方を考える。