ゴム練り技術の基礎と応用

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、ゴムコンパウンディングのメカニズムからプロセスの最適化の考え方、さらには適切なゴム練りを実現する手法など、資材の混練における分散の基礎から応用、トラブル対応までを具体的に解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

ゴムと微粒子との混練操作は、加硫技術が発見される以前から行われており、製品の特性や品質を左右する、加硫操作と並ぶ極めて重要な単位操作である。  したがって、ゴム及び配合する微粒子・粉体材料・添加剤 (配合資材等) の諸特性を十分に把握した上で、混練ラインの決定から運転・整備条件等を決め、さらにはオペレータの教育等が必要不可欠である。  本講座では、ゴムの本質を理解し、ゴム混練のメカニズムからプロセスの最適化の考え方、さらには適切なゴム練りを実現する手法など、資材の混練における分散の基礎から応用、実用的な技術、トラブル対応までを具体的に解説する。

  1. ゴムとゴム練りの小史
    • ここを知らないと、オペレータはただの作業ロボット
  2. ゴム加工における練り工程の位置づけ
    1. ゴム製品の製造過程は、原材料から製品までの過程が異常に長い
    2. 計測、計量器機の種類、数量が他の製造業に比して非常に多い
    3. 誰も教えてくれなかった、配合と加硫の間の重要性
  3. ゴム練りのメカニズム/ゴムは液体・気体か?
    1. 原料ゴム (ゴム) とは何か?
      1. ゴムについて・・
      2. ブレンドについて
    2. 充てん剤
      1. 補強剤
      2. 白色充てん剤
      3. 繊維・金属粉等
    3. 添加オイル・可塑剤
    4. 加硫剤・架橋剤
    5. 加工助剤
    6. ゴム練りのメカニズムと表面の変化への考察
    7. 分散/分配のメカニズム
  1. 加工機の種類と扱い方の基本
    1. 開放型混練機
      1. 混練り/分散過程
    2. ロール機/ (連続式混練機もある)
    3. 密閉型混練機
      1. 正規練りとアップサイドダウンによる方法
      2. 投入順序
      3. 分配投入法/オイル・加硫系など
    4. インターミックス
    5. バンバリーミキサ
    6. 加圧ニーダー
    7. 押出機タイプ混練機
  2. 加工機のオペレーションと管理パラメータ
    1. 温度
    2. 時間
    3. 冷却
    4. 粘着防止
    5. 環境
    6. 保管
    7. 回転数
    8. 回転比
    9. フィルファクタ
  3. トラブルについて
    1. 練り工程
    2. 川下工程
    3. 川上工程にも
    4. ユーティリティ
  1. 良いコンパウンドをつくるための留意点
    1. 良いコンパウンドの定義は?
      1. 合目的な練りこそ目指すべき所
      2. 目的をしっかり理解しないと、ゴム練りは出来ない
    2. 少なくとも、次々工程までを考える
    3. 優れた企業は、最終処分まで考えている
  2. 精密練り
    1. ゴム側から見た、練りの環境とヒトの中身
    2. 資源から廃棄までを熟知することが必要だ
  3. On the Paper/思考実験は難しい
    1. 過去の結果の整理が力をつける
  4. ゴム練りの現場に、もっとゴムの科学を
    1. ゴムの技術は、まだ暗闇の部分が広がっている
    2. アドルフヒトラーも解らなかったこと
    3. 現代も殆ど変わっていない
  5. おわりに
    1. S+Sは当然のこと
    1. 失敗事例には、成功事例以上に会社のノウハウがある
    2. トラブル事例は、シュートしてはいけない
    3. トラブルをじっくり味わう度胸が必要

会場

タイム24ビル
135-8073 東京都 江東区 青海2丁目4-32
タイム24ビルの地図

受講料

割引特典について