(2013年6月27日 (木) 10:30~12:10)
アトミクス (株) 機能材料部 主幹・マネージャー 佐熊 範和 氏
無機-有機ハイブリッド型コーティング材の考え方、ハイブリッド合成方法に関する基本概念、さまざまなハイブリッド型コーティング材の紹介、無機粒子特性を利用したハードコートの設計、ハードコートに対する特性付与をUV硬化型ハードコートを中心に解説する。
(2013年6月27日 (木) 13:00~14:40)
バイエルマテリアルサイエンス (株) イノベーションセンター ICJ 執行役員 センター長 桐原 修 氏
耐擦傷性を改良する要求は各所にみられる。しかしガラスは硬く、キズツキにくい。だからガラスのような塗膜を作ればいよいというのは安易すぎる。いろいろな耐擦傷性技術を紹介する。
(2013年6月27日 (木) 14:50~16:30)
慶應義塾大学 理工学部 准教授 白鳥 世明 氏
省エネルギー化の推進で 製膜にもドライプロセスから ウェットプロセスへの変換の期待が高まっている。 一方では、塗装、印刷、メッキなど従来のウェットプロセスの高機能化、特殊機能化も進んでいる。一方、医療品、化粧品においても高機能薄膜が求められている。 ここでは、溶液・ウェットプロセスによる機能性薄膜のトレンドについて紹介・解説する。
(2013年6月28日 (金) 10:00~11:30)
岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 准教授 伴 隆幸 氏
ゾルゲル法による薄膜コーティングをより環境負荷の小さい技術にすることを目指して行った、水系ゾルをコーティング溶液にもちいた薄膜作製の例を紹介する。 水系ゾルに分散したコロイドの形態により、配向性などの微構造を制御して薄膜の高機能化を図った試みなどを中心に説明する。(2013年6月28日 (金) 11:40~13:10)
日揮触媒化成 (株) 研究統括本部 ファイン研究所 MM第二研究グループ マネージャー 村口 良 氏
傷付き防止の硬度付与でハードコート膜が用いられる。樹脂マトリックスだけでは達成が難しい機能発現を機能性ナノ粒子の配合により達成しうる。 更に近年、硬度のみだけでなく、硬くて柔かいなどのような相反する機能が求められる場面が増えている。これらの高機能化についてナノ粒子にできることを中心に紹介する。
(2013年6月28日 (金) 13:50~15:20)
(株) KRI アドバンスド材料研究部 主任研究員 丹羽 淳 氏
防汚技術・耐指紋技術のひとつに、汚れ成分や指紋成分を付着しづらくする、付着しても除去し易くする撥水撥油技術があります。その方策としてフッ素化合物のコーティングによる撥水撥油処理があります。 本講では、このフッ素化合物を構成するフッ素原子の特徴およびフッ素化合物の特徴について説明し、特にフッ素化合物がなぜ撥水撥油性を示すのかという撥水撥油性発現機構について解説します。 また従来のフッ素化合物には生体蓄積性があるので使用規制がかかり実質上使用できないという問題点、および単純代替品では撥水撥油性能が不十分という問題点について述べます。またその問題点の解決のために、生体蓄積性の低いC4フッ素化合物を用いた新規撥水撥油剤が開発されていること、その新規撥水撥油剤の開発コンセプトについて、およびその撥水撥油性能がC8化合物と同等以上であること紹介します。
(2013年6月28日 (金) 15:30~17:00)
豊橋技術科学大学 電気・電子情報工学系 教授 松田 厚範 氏
ゾル-ゲル法は、液相から種々の基板に機能性薄膜を作製する非常に有用な手法です。ゾル-ゲルによる薄膜形成によって、基板表面にナノレベルの微細凹凸を形成したり、その表面エネルギーを制御することが可能です。 本セミナーでは、 (1) ゾル-ゲル法による機能性薄膜作製、 (2) ゾルゲル法による撥水、親水コーティング、 (3) ゾル-ゲル法による親水-撥水マイクロパターニングについて、私たちの研究成果を中心に、最近の研究成果も合わせて詳しく解説します。