本セミナーでは、シリカ微粒子の分散・凝集を制御するために必要なシリカの基本特性と表面評価法、シリカの表面改質法、分散系の評価と調製について解説いたします。
シリカ微粒子をハンドリングする上で不可欠な界面特性や分散・凝集制御に関する基礎からその主応用分野としてのポリマー系ナノコンポジット材料調製技術への展開まで、実務上のテクニック・ポイントを踏まえてシリカ微粒子の分散について幅広く講義する。 具体的には、シリカ微粒子凝集問題の解決指針となる粒子の表面張力や吸着等の界面物理化学、DLVO理論ならびに凝集速度論の基礎を初歩から講義する。 さらに解決事例として、シリカ/ポリマー系ナノコンポジット調製技術 (有機材料中への親水性シリカの分散技術) を取り上げ、シランカップリング処理やゾル-ゲル法をはじめとした従来提案されているナノコンポジット調製プロセスを概説した上で、講師が開発中のシリカフィラーのシランカップリング処理を用いない微粒子直接分散法を解説する。 本講演の最後に、シリカ/ポリマー系ナノコンポジットの応用展開を見据えた各種材料特性に関する最新情報についても、シリカ-ポリマー界面相互作用や分散性との関係を中心に紹介する。