(2013年5月23日 14:00〜15:25)
トヨタ自動車 (株) 技術統括部 主査
川本 雅之 (かわもと まさゆき) 氏
太陽光発電などの環境にやさしいエネルギーを使った低炭素社会を構築するためには、EVやPHV等の電動車両の普及が不可欠である。 自然エネルギーは環境に優しい反面、いつでも安定して供給されるわけではない。電気の需要が増えて供給が逼迫することもあり、その使い方には注意が必要である。PHVへの充電は、比較的短時間で済むため、自然エネルギーの発生状況や系統電力の供給状況を加味して、クリーンで経済的なエネルギーを選択できる。ただ、そのためには、それぞれ電力の価値に応じた価格変動やその見える化が必要になる。 また、折角充電した価値ある電力を有効に使うために、単位電力あたりの走行距離をできるだけ伸ばす必要がある。さらに、V2H機能搭載車では、電力逼迫時に、充電した電力を車から家に戻して使うことも可能である。 この場合においても、見える化やアドバイス等が有効である。将来のエネルギー社会を見据えた課題を、実証実験などのデータを用いて解説する。
(2013年5月23日 15:35〜17:00)
(株) デンソー 研究開発1部 DPマイクログリッド開発室長
金森 淳一郎 (かなもり じゅんいちろう) 氏
2010年より豊田市にて次世代エネルギー・社会システム実証実験に参画し、スマートコミュティを実現する技術開発に取り組んでいる。その中でデンソーは車・住宅・商業施設分野のエネルギーマネジメントを担当している。 デンソーは住宅・車などの電力、熱、情報の制御を通じて、低炭素化を実現するシステムをマイクログリッドと呼んでいる。講演ではシステムの概要と、今後の事業化の展望について講演する。