LTEは日本を始め世界各地のオペレータで急速に拡大している。現在LTEは高速・大容量・低遅延を特徴としたデータ通信サービスとして提供されており、音声サービスは3G等の既存ネットワークを用いて提供されている。 しかし、将来的には音声サービスもLTEで提供することが可能となり、VoLTE (Voice over LTE) が注目されている。一方で、近年オペレータの音声収入は減少傾向であり、電話の利用減やOTTプレーヤによるVoIPアプリケーションの利用拡大という環境変化が起きている。 本講演では、VoLTEの技術的な概要を説明した後、NTTドコモにおけるVoLTEの必要性や位置付けと、対応するVoLTEの要件や導入シナリオについて概説する。