乗用車は2010年末で7億台、そのほとんどがOECD加盟国 (米国/欧州の保有率70/50%、中国/インドは5%以下) の所有だが、2035年には約17億台に増加すると想定されており、増加分のほとんどがOECD域外で使用されると想定されている。これは、貨物車の場合も同様である。 現在の日本の自動車産業は、世界的に強い。しかし、これを2035年まで継続出来るだろうか。携帯系がOECD域外での急激なマーケット拡張 (4億台 vs 50億台) に対応出来なかった轍を踏まない方策は有るのか。 未来への確固たる処方箋はまだ明確になっていないが、ICT産業の歴史からヒントを得ることも重要だろう。講演者は40年弱ICT産業のR&Dに携わってきた経験から、処方箋の一部を提案する。