中東の天然ガスからのエタンクラッカーと米国のシェールガスからのエタンクラッカーにより安価なエチレンが生産されつつあり、ナフサを原料とした日本の石油化学コンビナートは危機に直面している。危機を打開するには工業触媒技術が鍵である。
シェールガスを原料としたガス化触媒技術やFT合成の最新技術、 シェールガスを用いた化学品の製造触媒、更にシェールガスやエタンクラッカーで製造できないプロピレン、ブタジエン、LPGからの芳香族製造触媒など最新技術と開発状況を解説する。
- エネルギーと石化原料の世界的環境の変化
- 中東大規模エタンクラッカーの稼働
- シェールガス革命
- 中国石油化学の現状
- 危機に直面した日本のコンビナート
- 天然ガスのガス化
- スチームリフォーミング
- ドライリフォーミング
- 選択酸化ガス化プロセス
- FT合成
- FT合成プロセスと触媒
- 小型FT合成プロセスと触媒
- メタノールから軽質オレフィン製造
- MTGプロセスと触媒
- MTOプロセスと触媒
- MTP プロセスと触媒
- メタンの直接利用触媒
- メタンの二量化
- メタンからメタノールの合成
- メタンからプロピレンの合成
- エタンの直接利用触媒
- エタンの脱水素
- エタンから酢酸ビニル, スチレンの合成
- プロピレンの新規合成触媒
- FCCプロセスからのプロピレン
- プロピレンオンパーパスプロセス
- ブタジエンの新規合成触媒
- 酸化脱水素によるブタジエンの合成触媒
- バイオエタノールからブタジエンの合成
- 天然ガスから芳香族の合成触媒
- 今後の日本の石油化学
- 石油化学原料と触媒
- 触媒を用いた選択と集中による生き残り