企業化の際、トラブルが多い操作は反応が1番で次が晶析関連であろう。トラブルの種類としては、濾過不良、個体移動の不良、粒度分布、結晶多形の制御、壁付着などがあるがいずれも解決可能と思っている。濾過不良はスケールアップトラブルではなくラボトラブルのケースが圧倒的である。
結晶性状のコントロール手法は私の考えた滴下晶析、30%晶析法を使い分け、できない晶析はないと思っている。ただし実験数は多いので、実験の速さが必要でありそれが研究員の能力である。
製造研究として晶析工程は装置高くなり、生産性が悪くなるのでなるべく晶析を省くことが大きな目的であるが、大抵の製品が個体なので最終工程は晶析工程が入る。