(2013年4月10日 14:00〜15:25)
慶應義塾大学 大学院 開放環境科学専攻 教授 工学博士
山中 直明 (やまなか なおあき) 氏
送配電網の高度化、開放に向かい、ICT技術を持った事業者へのビジネスチャンスが大きく膨らむ。スマートグリッドの入出力 (発電・消費) を同時同量制御することにより、仮想送電と定義し、送配電網を持たなく制御のみを行う新しい事業者EVNO (Energy Virtual Network Operator) を提案し、新しいサービスの可能性を述べる。 EVNOは、実際の発電や消費の物理的な位置に依存しないために、グリッド内の自家発電や電池設備の他ユーザへの提供 (電力預かりサービス) さらには、電気自動車 (EV) のロケーションフリーの利用により移動先での充放電を家庭のスマートメータと連携させる等、高度な新サービスを生む。
(2013年4月10日 15:35〜17:00)
日本電信電話 (株) NTT環境エネルギー研究所 企画部長 工学博士
中村 二朗 (なかむら じろう) 氏
近年、情報通信技術 (ICT) とエネルギー技術の関係がますます深くなってきている。ICTとエネルギーについては2つ視点より、新しい技術やサービスができている。一つは、データセンターをはじめとしたICT分野での増大するエネルギー消費について、いかにエネルギー効率をたかめていくのか? (Green of ICT) 、もうひとつは、ICTを活用することにより、いかにエネルギーの見える化や制御を実現していくのか? (Green by ICT) 。 本講ではこの2つの視点から、NTTにおけるエネルギーマネジメント技術開発について述べる。