本セミナーでは、フィルム貼合・転写、着色・塗装、一体成型など様々な種類のプラスチックの表面加飾技術の最新技術を3名の講師が詳しく解説致します。
~フィルム貼合・転写加飾などを中心に~
講師 : MTO技術研究所 所長 桝井 捷平 氏
プラスチックの加飾技術全般の概要を解説し、その中で最も活発な動きのある「フィルム貼合・転写加飾」について、技術の位置づけ、基本フィルム、加飾フィルム構成、成形方法、成形品例などを特に詳しく説明します。 また、その他の加飾技術についてもその概要・動向を解説します。そして、プラスチック加飾の今後の展望についても解説いたします。
講師 : 秋元技術士事務所 所長 秋元 英郎 氏
加飾という言葉はここ数年の間に耳にすることが多くなってきた。その意味は装飾を加えるということであり、プラスチックの加飾においても塗装やめっきのように表面に加飾層が形成される。 しかしながら、プラスチックの成形において、デザイナーのイメージをきちんと転写できれば非常に美しく、これも加飾に含めても良いと考えている。 そこで、本講では成形品表面のシボ加工の手法、シボによる高級感・高機能化の動向と、高転写のための技術動向 (ヒート&クール等) について解説する。
講師 : マツダ (株) 車両開発本部 車両実研部 クラフトマンシップ開発グループ 主幹 福井 信行 氏
近年、欧州を中心に自動車の内装質感に対するお客様の期待が高まり、質感の向上が自動車メーカーの重要な課題となっている。しかしながら、質感は人それぞれの感性に依存しているため、具体的な設計仕様として明確にしにくい。そのため、感性工学を用いて質感のメカニズムの解明と定量化に取り組むことが必要となってくる。 本セミナーは、視覚的な表面質感について、評価要素を明確にし、部品表面の光の様子を定量的に捉えることで、質感の良し悪しを説明する設計手法を解説する。また、この知見に基づいた表面質感のバーチャル技術について、自動車の開発プロセスの中で活用している事例を紹介する。