リチウムイオン電池の材料市場・製造コストの分析と今後の見通し

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会場 開催

本セミナーでは、構成材料開発の方向性を探ると共に原材料・製造コストを展望。日本企業がリチウムイオン電池事業で今後も伸長していくためのヒントを提示致します。

日時

開催予定

プログラム

第1部 リチウムイオン電池材料の市場展望

(2013年4月23日 13:00〜14:40)

(株) 野村総合研究所 自動車・ハイテク産業コンサルティング事業部 コンサルタント 合田 索人 氏

 リチウムイオン電池とその材料の市場展望と競争環境の変化のポイントをレビューし、今後の参入戦略・競争戦略・開発戦略に活きる情報を提供したい。

  1. リチウムイオン電池市場の動向
    1. リチウムイオン電池を使用する用途の紹介
      • 民生用
      • 車載用
      • 定置用
    2. リチウムイオン電池の市場予測
      • 2020年までの容量市場
  2. リチウムイオン電池材料市場の動向
    1. リチウムイオン電池材料の紹介
      • 正極
      • 負極
      • 電解液
      • セパレーター
      • バインダー
    2. 各材料における研究開発動向
    3. 各材料における材料別市場シェア見通し
    4. リチウムイオン電池の市場規模予測 (需要ベース)
  3. リチウムイオン電池材料市場の競争環境の見通しと提言
    1. 各材料の参入企業の顔ぶれ
    2. 各材料の競争のポイント
    3. リチウムイオン電池材料市場の今後

第2部 リチウムイオン電池製造コスト分析と今後の動向

(2013年4月18日 14:50〜16:30)

泉化研 (株) 代表 菅原 秀一 氏

 既に世界的な社会のインフラとして定着した小型携帯機器のリチウムイオン電池は、国内生産で約3,300億円 (政府統計2012) 、世界的にはこの3~5倍である。一方で自動車 (EV、PHVなど) や再生可能エネルギーの大型蓄電の用途は、左記の小型分野の一桁以上の需要が期待されている。しかしながら大型蓄電の用途は期待とは裏腹に、この数年間は足踏状態が継続している。その理由は、安全性や性能の技術要因もさることながら、コストの問題が最大の足かせとなっている。本セミナーにおいては、左記の問題を出来る限り定量的に (数値で) 試算し、その問題解決の糸口を探るものである。  コストは高くても、その利便性で買われた小型分野と異なり、大型分野はエネルギーコストの厳しい世界である。構成材料が多岐に渡り、工程数の大きな現在の製造プロセスを大幅に変えない限り、低コストによる大型リチウムイオン電池の需要拡大は有り得ない。本セミナーではかなり大胆にコストダウンへの切り口を探って提案したい。

  1. リチウムイオン電池 (セル) の概要
    1. 用途分野と品種、容量、過去の生産状況
    2. 原材料の構成と概要
    3. 小型民生用から大型産業用への連続と不連続
  2. 製造工程の流れ
    1. 前工程 (粉体加工とスラリー調整など)
    2. 中工程 (電極板製造 (塗工と電極板加工) )
    3. 後工程 (セルの組立、初充電と検査)
  3. 原材料コスト
    1. 原材料の特性値とセル設計
    2. 原材料費 (エネルギー設計とパワー設計)
    3. 原材料費の構成とコストダウンのポイント
  4. 製造コスト
    1. 設備コストと構成
    2. 労務費ほか
    3. 工場原価試算
    4. ROIと損益分岐
  5. 蓄電システムの運用と蓄電コスト
    1. セルモジュールのサイクル寿命と運用コスト
    2. 蓄電コストの試算 (1) ~ (3)
    3. トータルコスト (電池購入費と運用費)
  6. 今後の展望

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

受講料

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