化粧品は工業製品でありながら文化財としての顔を持ち、また極めて優秀な商材でもあります。その化粧品も一般の商品と同様に実質価値、感性価値、記号価値をもちますが、使用感を主体とする感性価値が化粧品の商材力を高めています。
このセミナーでは化粧品の使用感について、感性価値としての意味付けから始まり、お客さまの求める使用感の探求、開発、商品への反映、さらにはお客さまの共感を呼ぶ共感訴求までを実際のデータをもとにお伝え致します。また、感性価値を取り扱うツールである官能評価について、基礎を促成栽培的に修得するとともに、科学的見地に立脚した客観的な記述法、評価法であることを考察していきます。
- 化粧品と感性価値
- 商品の実質価値・感性価値・記号価値
- 商品のもつ感性価値の考察
- 化粧品の感性価値の構造
- 化粧品の使用感・心地よさ
- 使用感の意味・価値を考える
- スキンケアの肌効果と使用感
- 感性価値の優れた使用感とは
- 使用感の科学的記述法・評価法としての官能評価
- 使用感や心地よさの記述法および検討のツール
- 科学的測定法としての官能評価の超促成入門
- 生理学、心理学からの感覚研究成果の利用
- 感性価値の定量的・視覚的記述法であるQDAの作成法
- 創造的官能評価の考え方
- 昭和型官能検査と平成型官能評価・官能開発
- ソムリエの言葉、ブレンダーの言葉
- 言葉の選定と尺度の設定
- QDAの創造的活用
- QDAを活用した感性価値の【集・創・伝】の体系
- 思いをことばに、ことばをかたちに
- SH変換:コンセプトから商品仕様への展開
- 使用感における【集・創・伝】の体系の展開
- お客さまの求める使用感を探求・収集する【集】
- その使用感を創造し商品設計に反映させる【創】
- お客さまの共感を呼ぶ訴求情報を開発する【伝】
- 評価系の併設と感性価値の再開発
- 感性価値の確実な具現達成のための評価系
- できちゃった商品の感性価値開発