東京大学医学部附属病院の「患者相談・臨床倫理センター」は、2007年4月に「患者相談および臨床倫理問題へ対応する体制を整え、本院およびわが国の医療の質を向上させる」ことを目的として設置された。 実践部門、教育部門、研究部門が有機的に連携して三位一体になって業務に取り組むという構造で、全国的にも新しい取り組みである。センター開設から5年間に経験した、様々な対応困難実例に対する取り組みを紹介する。