製薬企業が他社と企業連携 (態様として、相手企業を買収する場合、吸収合併する場合、対等な割合で合併する場合、相手企業の一部事業を譲り受ける場合等) するような事態が生じた場合に、企業として、また、企業における各事業部門の一員として、必ず、相手企業との連携の前後に、各種の精査 (デューデリデンス) が必要になる。
そこで、企業にとってデューデリデンスがいかに重要かつ大切なものであるかを説明し、更に、実際にデューデリデンスを行う場合の具体的な対応及び作業について説明する。これにより、実際に事案が生じた場合には、有効的な対応が期待できると思われる。
- デューデリデンスの仕組みと目的
- デューデリデンスとは何か
- デューデリデンスの本来の意味と趣旨
- 現在の使用範囲と趣旨
- 企業にとってのデューデリデンス
- 何故、企業間の連携が必要か
- 他社との連携体制の構築とは
- タイムスケジュール
- チームの構成と役割分担
- ビジネスデューデリデンス (統括的評価)
- ビジネスデューデリデンスの趣旨及び目的
- タイムスケジュール
- プレ・デューデリデンス
- 本格的デューデリデンス
- フローアップ・デューデリデンス
- 財務デューデリデンス (経理的側面からの評価)
- 財務デューデリデンスの趣旨及び目的
- 精査結果に基づく検討課題
- タイムスケジュール
- プレ・デューデリデンス
- 本格的デューデリデンス
- フローアップ・デューデリデンス
- 法務デューデリデンス (法的側面からの評価)
- 法務デューデリデンスの趣旨及び目的
- タイムスケジュール
- プレ・デューデリデンス
- 本格的デューデリデンス
- フローアップ・デューデリデンス
- 知財デューデリデンス (知的財産面からの評価)
- 知財デューデリデンスの趣旨及び目的
- 企業における重要性の認識
- 技術デューデリデンス (技術的側面からの評価)
- 技術デューデリデンスの趣旨及び目的
- 評価・分析課題
- 開発中の製品の評価
- 技術ノウハウの価値評価
- 既存製品の瑕疵の有無の確認
- 初期段階にある化合物及び関連化合物の評価
- 企業連携の各態様別のデューデリデンスのあり方
- 対等合併の場合
- 吸収合併又は企業買収の場合
- 吸収合併又は企業買収する側の事情
- 吸収合併又は企業買収される側の事情
- 事業譲渡におけるデューデリデンスのあり方
- 新規事業部門を新設する場合
- 自社事業部門を補強・拡充する場合
- 知的財産に焦点を絞ったデューデリデンスのあり方
- 企業にとって重要な知的財産とは
- デューデリデンスにおける精査内容
- 対象となる知的財産の特定
- 対象となる知的財産の帰属
- 活用可能性の確認 (利用、権利移転に関する制限の有無等)
- 対象となる知的財産と第三者の権利関係
- 企業連携の規模が大きい場合 (合併又は吸収等)
- 事業部門の買収又は譲渡等の場合
- 対象となる知的財産に関する契約状況及びリスク存在の確認
- 共同研究契約や共同開発契約
- 共同出願契約
- ライセンス契約
- その他の契約
- 具体的事例紹介及び問題点