日本の電機メーカーが世界的な競争力を失って久しい。その原因の1つは、韓国や中国のメーカーが日本と同等の技術力を持ち始めたからである。最初は日本企業がリードしていた技術分野でも、外国の企業が日本人技術者の採用や特許情報の分析を徹底的に行うことによって、数年 (この期間も徐々に短くなっている) のうちに追いつかれるケースが多く見られる。
外国企業をはじめとする競合他社に対して、競争力を「継続的に」確保するためには、特許の活用が不可欠である。良い製品を開発したとしても、他社による模倣品や代替商品の乱立を防がなければ、継続的に会社に利益をもたらすことができないからである。また、他社特許への対抗策としても、自社特許を充実させておくことは極めて重要である。
本セミナーでは、特許と事業の関係を確認するとともに、技術者が自分の成果を「特許にする」ためのポイントを紹介する。また、その特許を「会社に貢献する強い特許」に強化する方法も合わせて紹介する。
本セミナーを通じ、研究開発の成果を「会社に貢献する強い特許」に仕上げる方法が理解できる。
- はじめに
本セミナーを受講するにあたって、意識しておくべきポイントを紹介します。
- あなたが生み出した技術は、なぜ「特許」にしなければいけないのか事業活動と特許の関係を紹介します。
- そもそも特許とは何か
- 自社製品を特許で保護しないと、どんな問題が起こるか
- 他社に特許を取られると、どんな問題が起こるか
- 技術を製品にするだけでは、「継続的に」会社に貢献できない
- 研究開発の成果を「製品にする仕事」と「特許にする仕事」の違い
技術の「製品化」と「特許化」の違いを紹介します。
- 製品は、複数の技術要素で構成される
- 特許は、技術要素を保護する権利である
- 製品を構成する技術要素は、「必須の要素」と「代替可能な要素」に分かれる
- 「製品化」と「特許化」では、それぞれの要素に対する考え方が異なる
- 会社の利益に貢献する特許は、必ず「他社」を意識している
どんな特許が自社に貢献するかを紹介します。
- 特許を評価する2つの視点
- 特許性を意識しすぎると、「小粒な特許」になりやすい
- 自社製品に使用しない技術でも、特許にする価値がある
- 自社製品を守るための特許、他社をけん制するための特許
- あなたの技術を「特許にする」方法
特許性の評価基準を理解するとともに、特許性を高める方法を紹介します。
- 特許になるかどうかは、「既存技術との比較」で決まる
- 開発の過程を見直して、「真の課題」を把握する
- 5W1Hで、「技術の中身」を整理する
- あなたの技術がもたらした「効果」を主張する
- 他の技術者が思いつかない「理由」を説明する
- あなたの技術を「他社が嫌がる」強い特許にする方法
他社が嫌がる特許のポイントを理解するとともに、自社の利益に貢献する特許に育てる方法を紹介します
- 「当たり前の技術」が、最強の特許になりうる
- 自社特許を回避する方法を「徹底的に」排除する
- 権利侵害の「発見・立証」がしやすい特許は強い
- 改良技術を特許にして、「継続的に」自社技術を保護する
- まとめ
本セミナーで学んだ内容を振り返ります。