薬理・薬物動態・毒性試験などの非臨床試験は探索から申請前まで、長期間に渡り試験が行われます。その間、試験およびデータの信頼性を確保することが必須であり、しかも、開発を遅滞なく進めることが必要です。ともすると相反する結果をもたらす、試験の信頼性確保と効率化の工夫について述べます。
- 非臨床試験とは何か?
- 非臨床試験の目的
- 非臨床試験の種類
- 薬理試験(薬効薬理・安全性薬理試験)
- 非臨床薬物動態試験
- 毒性試験
- 試験実施のタイミング
- 非臨床試験の信頼性を確保するための基本的考え方と取り組み
- 非臨床試験担当者の責任とリスク管理
- コンプライアンスへの対応
- GLP基準とは?
- 信頼性の基準 (信頼性基準) が重要
- non-GLPでの非臨床試験における信頼性確保の実施方法
- 試験の効率化の工夫
- 開発目的の明確化
- コスト感覚
- 無駄な試験の回避
- 必要な試験の実施 (急がば廻れ)
- 適切なマネジメント
- 開発における関連部署、提携企業、アカデミアおよび規制当局 等との協調
- 開発ステージの進展に伴う関係部門の変化への対応
- 開発中の科学技術の進歩ならびに法律や方針等の改正への対応
- 適切な教育研修の実施。研究員の信頼性確保と効率化に対する意識向上