第1部 Dual硬化可能なチオール・エンUV硬化の特性と応用
(2013年3月29日 10:30~12:10)
昭和電工 (株) 事業開発センター 応用化学品研究所 ナノプロセス材料グループ 室伏 克己 氏
- チオール化合物を用いたUV硬化
- チオール化合物の構造と硬化物特性
- チオール化合物のDual Reaction挙動
- Dual Reactionの評価 (UV硬化反応)
- Dual Reactionの評価 (熱硬化反応)
- チオール化合物の構造的アプローチ
- エーテル骨格の導入と硬化特性
- 安定性向上
- チオール化合物の応用例
第2部 チオール/エン硬化系を利用したUV硬化性材料の設計と物性
日油 (株) 油化学研究所 機能材研究グループ 小宮 博之 氏
(2013年3月29日 13:00~14:40)
(メタ) アクリレート系のUVラジカル硬化は、高速硬化が可能であることや、モノマーの種類の多さからUV硬化技術の主流となっている。
一方、酸素による硬化阻害があることや、硬化収縮による密着性の低下といった課題もある。チオール/エン硬化系は、これらの課題を克服しうる技術と言える。
本講習会では、特に (メタ) アクリレートを利用したチオール/エンUV硬化について紹介し、チオール/エンUV硬化材料の硬化挙動や、UV硬化物の耐熱性、及び力学的性質とその制御について述べる。
- UV硬化性材料について
- UV硬化樹脂の特徴と分類
- UV硬化樹脂の組成
- (メタ) アクリレート系モノマー
- チオール/エン硬化系とは
- チオール/エン硬化系の特徴
- UV硬化における位置付け
- チオール/エン硬化系の硬化挙動
- 硬化機構
- 大気下における硬化性
- フォーミュレーションと硬化性
- 配合物の貯蔵安定性
- 貯蔵安定性の制御
- 貯蔵安定性と硬化性
- UV硬化物の物性
- 耐熱性
- エンの構造とチオール/エンUV硬化物の物性
- チオールとエンの配合比率による物性の制御
第3部 エン/チオール硬化系及びチオール化合物の基礎・特徴とUV硬化への応用
(2013年3月29日 14:50~16:30)
元 堺化学工業 (株) 川崎 徳明 氏
既存のUV硬化の主流であるアクリレート化合物を使用した系では見られないエン/チオール硬化独特の特徴 (O2阻害フリー、高感度、高接着) を理解していただき、皆様のヒントになれば幸いです。
- 光硬化型材料の基礎
- 光硬化反応の概要と分類
- エン/チオール硬化の反応経路
- チオール化合物の例
- エン化合物の反応性
- O2阻害フリー
- アリルエーテル/チオール系での評価
- アクリレート/チオール系での評価
- FT-IRによるエン転化率測定
- UV影部分での硬化挙動
- フィラー径とUV波の関係
- フィラー含有塗膜での深部硬化性
- 増感作用
- UV影部分の硬化
- 基材への接着
- 接着性の要因
- 内部応力の低減
- 下地との相互作用
- 粘弾性作用
- 耐衝撃性
- 衝撃試験①
- 衝撃試験②
- 硬化物の均一構造
- 光学的な均一性
- 硬化物の動的粘弾性特性