本セミナーでは、ぬれ現象の基礎である接触角・表面張力に関する理論とその測定・評価法・制御手法を詳解いたします。
液体と固体表面が関与するぬれ現象の把握と制御は、塗料・顔料製造、各種工業操作における塗装・塗布・乾燥工程などに必要不可欠なのはいうまでもない。 これ以外にも、半導体製造プロセス (基板汚染度の測定や液浸フォトリソグラフィにおける液浸レンズの制御) 、各種医工学バイオプロセス (固体表面への培養培地・細胞・細菌・微生物などの付着程度の制御) など、一見無関係に思える先端的工業操作においても重要な要素を占めている。 ここではぬれ現象の基礎である接触角・表面張力に関する理論とその測定・評価法の解説と、シランカップリング、チオールによる固体表面の親水/疎水および親油/疎油性表面改質、光エネルギー等によるぬれ性制御方法とその工業的応用例について説明する。