新世代タッチパネル開発およびカバーパネル (ガラス・樹脂) の材料技術動向

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本セミナーでは、タッチパネル・ディスプレイの薄型化・高精細化および低コスト化、生産効率化に向けたタッチ・パネル構造の開発・カバー材料開発の最新情報について、各メーカが解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 インセル型タッチパネルの開発による高画質・薄型の実現

(2013年3月28日 10:00〜11:00)

(株) ジャパンディスプレイ 研究開発本部 システム開発部 第2グループ 水橋 比呂志 氏

 In-cell型タッチパネル技術のSmartPhone/Tablet/DSC市場への導入が進み普及し始めている。  本講演では、各種インセル型タッチパネル技術の構造・特徴について概要を述べた後、弊社が開発した静電式In-cellタッチパネル製品「Pixel Eyes」について説明する。また本技術の将来展望についても紹介する。

  1. インセル型タッチ・パネルの技術動向
    1. インセルタッチパネルのメリット
    2. インセルタッチパネルの技術別分類
    3. 光学式インセルタッチパネルについて
    4. 接触式インセルタッチパネルについて
    5. 静電容量式インセルタッチパネルについて
    6. まとめ
  2. インセル型タッチパネル「PixelEyes」の技術と特長
    1. 通常のIPS LCDの構造
    2. Pixel Eyesの構造
    3. 検出原理
    4. パネルブロックダイアグラム
    5. 駆動タイミング
    6. モジュール構造
    7. 最新の開発品の紹介
  3. インセル型タッチパネル「PixelEyes」の今後
    1. ディスプレイの大型・高精細化への対応
    2. タッチの高性能・機能化への対応
    3. まとめ

第2部 オンセル型タッチ・パネルの開発とノイズ対策の新手法

(2013年3月28日 11:10〜12:10)

NLTテクノロジー (株) 開発本部 研究開発部 シニアリサーチエンジニア 芳賀 浩史 氏

 今後も急速な需要拡大が見込まれている静電容量式タッチ・パネルのノイズ対策技術を紹介する。  弊社で開発中の、表面容量式の原理を適用したオンセル型タッチ・パネルで効果が認められた、パネル駆動起因のノイズ対策、検出用電極の寄生容量に流れる電流の低減化技術、さらに、真の信号と同一周波数の外来ノイズを除去可能な最新信号処理技術を紹介する。

  1. インセル、オンセルの構造とノイズ対策技術の最新動向
    1. インセル、オンセルの構造比較
    2. 学会発表から見たノイズ対策技術の動向
  2. NLTテクノロジーのオンセル型タッチ・パネルとノイズ対策技術
    1. オンセル型タッチ・パネルの特徴と構造
    2. 検出原理
    3. LCDの駆動に起因するノイズ対策
    4. 検出用電極の寄生容量対策
    5. 外来ノイズ対策

第3部 カバー&タッチパネル用樹脂シートの開発 -光学シートORGA-

(2013年3月28日 12:50〜14:10)

日本合成化学工業 (株) 研究開発本部 光学シート開発室 室長 早川 誠一郎 氏

 スマホやタブレットのカバーシートとして化学強化ガラスが使用されている。しかし、軽量化、安全性、加工性の観点から樹脂シートも有望であり、近年樹脂メーカーからガラス代替プラスチックの発表が相次いでいる。更に、カバー一体型タッチパネルに向けての開発も熾烈である。  本セミナーではガラス代替プラスチックの現状と課題、光学特性・熱機械特性などの技術的改良点、そして弊社が開発した光学シートORGAを紹介する。

  1. カバー&タッチパネル
    1. 用途と市場
    2. 技術トレンド
  2. ガラス代替プラスチック
    1. 既存樹脂と新規樹脂
    2. 必要な性能と課題-高級感とは-
    3. 評価手法 (光学特性・熱機械特性・その他)
  3. 光学シートORGA
    1. 光成形シート
    2. 性能と品質 ゼロ複屈折、硬度・強度、耐熱性
    3. 化学強化ガラスとの比較
    4. 新機能
      • AG/AN
      • 指すべり性
      • 印刷
      • 粘着
      • 加工
      • 防汚 (抗菌) など
  4. まとめ
    1. 今後の展開

第4部 タッチパネル用カバーガラスの要求特性と開発動向

(2013年3月28日 14:20〜15:40)

(株) 機能性ガラス研究所 代表取締役 藤田 卓 氏

 タッチパネル用カバーガラスは長い期間の変遷の中で位置付けも大きく変化してきました。元来タッチパネルには多くの方式があり、得意とする商品は幅広く存在しています。  例えば、日常生活の中で券売機、ATMのようなところでは自然に活用しています。純正のカーナビをメインとする車載用のタッチパネル、更にスマートフォン/タブレット用として採用されているタイプ等があり、これらは方式に大きな差異があります。  スマートフォンの普及で大きく注目されている静電容量方式では、ディスプレイ面の保護のために多くの機種で従来品に勝る強度を有するカバーガラスが搭載されています。  またカバーガラス一体型のタッチパネルへの移行も進み化学強化に求められる内容が変化し、また強化ガラスの切断といった課題にも真剣に取り組まれるようになりました。  一方で付加価値商品では曲がるディスプレイの設計が進み、それに対して二次元加工、三次元加工への取り組みも進んでいます。  本セミナーでは、このような様々な状況、最新動向と今後の展望を含めて幅広い方々へ分かりやすく、かつ詳細に解説します。

  1. はじめに
    • タッチパネル業界の動向とガラス市場推移
  2. 車載用タッチパネルの動向
    1. タイプ別タッチパネルの採用率推移
    2. タイプ別タッチパネル市場規模推移
    3. タッチパネルメーカーシェアと納入関係
    4. セット/パネルメーカーシェア
  3. モバイル用タッチパネルの動向
    1. フューチャーフォン/スマートフォン市場規模推移
    2. カテゴリ別市場規模推移
  4. カバー等に採用されているガラス材料の製造方法
    1. 初期開発時に採用された機械吹き法
    2. フュージョン法
    3. フロート法
    4. ダウンドロー法
    5. ケミカルエッチング法
  5. 市場を創成し車載用で復活したG/G方式抵抗膜方式
    1. ガラスの板厚と押圧感度
    2. 極薄ガラスのソリ修正克服
    3. 極薄ガラスの普及状況
  6. 方式別タッチパネル
    1. 光学式タッチパネル
    2. 超音波表面弾性波方式タッチパネル
    3. 電磁誘導方式タッチパネル
  7. 静電容量方式タッチパネル
    1. 静電容量方式の基本原理
    2. 化学強化ガラスの必要性
    3. 化学強化ガラスとコストダウンのための多数個取り
    4. 化学強化材料と評価
  8. 新たな加工技術の創出
    1. カバーガラスの二次元加工、三次元加工
    2. カバーガラス材料の今後の展望

第5部 カバーガラス加工用接着剤の開発とその加工プロセス

(2013年3月28日 15:50〜17:10)

電気化学工業 (株) 渋川工場 電子材料研究部 グループリーダー 主席研究員 大島 和宏 氏

 昨今、著しく成長しているスマートフォンやタブレット端末の静電容量タッチパネルのなかで次世代方式の主流と期待されているカバーガラス一体型タッチパネル (OGS) は、易生産性と低価格などで他の方式に比べ優位であり今後大幅に拡大すると言われている。  今回は、そのOGSの量産加工プロセスとして、その加工で用いられる仮固定用接着剤『テンプロック®』とそれを用いた積層加工法を中心に解説するとともに、その他タッチパネル向け新規材料を紹介する。

  1. 仮固定用接着剤とは
    1. 仮固定用接着剤の目的
    2. 仮固定接着剤としての要求特性
    3. 従来の仮固定用接着剤の課題
  2. 新規仮固定用接着剤『テンプロック®』について
    1. 新規仮固定用接着剤テンプロックのコンセプト
    2. テンプロックの剥離メカニズム
    3. テンプロックの実用例
  3. 静電容量式タッチパネルについて
    1. 静電容量式タッチパネルの構造
    2. カバーガラス一体型タッチパネルの加工方法
    3. 新規加工プロセス/テンプロックを用いた積層加工法
    4. テンプロック積層加工法の特徴
  4. その他タッチパネル用接着剤など
    1. セル方式用仮固定用接着剤
    2. タッチセンサー貼り合わせ接着剤
  5. まとめ

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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