塗装・コーティング工程のゴミ不良はコスト悪化の主要因となっている。今回は塗装工程におけるゴミ・ブツ退治に有効な、「見える化」手法を軸に、現場で即役立つノウハウを紹介する。
講義では現場の現象をダイレクトに観察することができる各種「見える化」ツールの実演をおこなう。塗装品質向上のためには、まず現場で何が起きているかをきちんと把握することが必要である。不良発生のメカニズムが分かれば、取るべき対策が明らかになる。
- 塗装不良による会社の痛みを「見える化」するには?
- 損失金額を明らかにして、全員で会社の痛みを覚える。
- どんな改善効果が得られるか?
- 不具合の発生状況を“見える化”するには?
- 検査記録の付け方
- 指標の数値化 → 歩留、直行率、手直し率
- 目標設定のポイント → 損失金額の算定
- 不具合成績の「見える化」 → グラフの作り方
- どこで不具合が発生しているのかを“見える化”するには?
- 不具合原因の「見える化」ツールとは?
- 身近な生活用品によるゴミ・ブツの「見える化」テクニックを紹介
- 実際の可視化装置の効果を会場で実演
- ラベルシート
- スモークマシン
- ポラリオンクリーンルームライト
- LEDライト
- グリーンレーザーシート光源
- Dino-Lite Digital Microscope
- 粗粒子パーティクルセンサなど
- 現場の可視化事例紹介(動画紹介)
- 気流の見える化
- 浮遊ゴミの見える化
- 塗装前の被塗物の表面に付着するゴミの見える化
- ガン先から吐出する溶剤塗料中のゴミの見える化
- 帯電したホコリの見える化
- レーザー可視化装置による発塵現象
- あっと驚く具体的対策事例の紹介
- 対策推進状況の“見える化”~対策が進んでいるのか?~
- 情報の共有化の方法
対策推進状況の「見える化」でより大きい効果が得られ、また改善のスピードアップにつながります。
- ゴミ・ブツ対策の極意
- 「見える化」とは、見えないものを見えるようにすること。いつもの現場を見えるようにする。見えれば気づきが得られ、行動につながる。
- ゴミブツ対策プロジェクトにおける推進リーダーの役割は、「決定」と「方向付け」と「エネルギーの結集」である。
- 問題を共有化することが、解決への近道。そのツールが「見える化」である。