本セミナーでは、キャパシタ構成材料のキーマテリアルである活性炭電極の製法・特性・課題・評価方法から最新の研究開発情報まで解説いたします。
電気化学キャパシタの一つである電気二重層キャパシタは、優れた出力密度ならびに充放電サイクル寿命を有するため、既に小型携帯機器のバックアップ電源として30年以上の歴史があり、今ではその特性を生かして工場での電力安定化システムにも用いられるようになった。最近では電気自動車用電源や再生可能エネルギーの電力貯蔵源としても期待されている。 電気二重層キャパシタを構成するキーマテリアルの一つが活性炭である。キャパシタの欠点である低いエネルギー密度を改善し、かつキャパシタの信頼性をさらに高めるためには活性炭電極の容量と電気化学的安定性の向上が不可欠である。 電気二重層キャパシタとリチウムイオン電池のハイブリッド蓄電デバイスであるリチウムイオンキャパシタにおいても活性炭電極に要求される特性は全く変わらない。 本セミナーでは、電気二重層キャパシタ・リチウムイオンキャパシタ用の活性炭電極の製法・特性・課題・評価方法を概説し、さらに演者の最近の研究事例を通して今後の研究開発動向について述べる。