(2013年3月19日 10:00〜12:30)
医療機器品証薬事研究会 代表 上崎 勇一 氏
日本の治験は「高い」、「遅い」、及び「質が悪い」と揶揄されることもあったが、関係者の必死の努力によって「遅い」及び「質が悪い」はかなり改善され、残るは「高い」ことと言われている。 しかしながら、実際には医療機器治験コストに関するデータは公表されておらず、コスト改善の議論は抽象的観念論的な域を出ることはなかった。 ところが、最近、初の日本医療機器治験コスト調査研究結果が公表されたので、日本医療機器治験のコストを含む実態について解説するとともに、臨床試験データの要否の考え方、及び日本における治験の適正化についても考察したい。
(2013年3月19日 12:50〜15:00)
薬事コンサルタント 河原 敦 氏
【元 厚生労働省医薬食品局】 【元 日本メドトロニック】
新製品開発・導入プロジェクトにおいて、薬事法承認審査時における新たな臨床試験の実施の要否は、そのプロジェクトの期間及びコストに、最も大きな影響を及ぼすものである。 そのため、いかに新たな臨床試験の実施を求められないようにPMDA/MHLWとやり取りを行うかは、最重要課題の一つである。 本講座では、新たな臨床試験の実施を求められなかったケース及び求められたケースの概要を、そもそも臨床試験の実施を求められなかったケースと海外で既に臨床試験が行われていたケースとに分けて説明しつつ、PMDA/MHLWとやり取りの中で、要否の判断の決め手となった点を中心に解説する。