近年、Rという統計ソフトが臨床研究で利用される機会が増えています。Rはオープンソース (無料) のソフトであり、世界中の統計研究者が、自身で開発した最新の統計手法を、ユーザーが簡単に利用できるよう整備されたソフトです。しかし、Rは入門者には敷居の高いソフトであり、難しいと感じる方も多いと聞きます。
そこで本コースでは、Rを使った臨床研究のデザインと解析について紹介します。
1日目のデザイン編では、臨床研究のデザインのうちでサンプルサイズ計算に特化して、Rでサンプルサイズを計算する方法を紹介します。2日目の解析編では、臨床研究のデータ解析で代表的な解析手法を、Rで実行する方法を紹介します。
なお、本コースでは皆様の理解度を高めるために、持参可能な方は、実際にノートパソコンを持参頂き、事前にRをインストール頂いた上で、Rの使用法をインタラクティブに体験して頂くことが可能です。
1日目:Rの基本とサンプルサイズ設定編 (2013年3月25日 (月) 13:00~16:30)
- R
- Rの紹介
- Rの利点・欠点
- Rのインストール方法
- パッケージの利用方法
- Rの基本
- データセットの読み込み
- 解析用データセットの作成
- 解析の実施
- 解析結果の出力
- サンプルサイズ設定 (症例数設定)
- サンプルサイズ設定の目的
- サンプルサイズ設定の方法
- 利点・欠点
- 事例研究
- Rを使ったサンプルサイズ設定
- 連続データの解析
- カテゴリカルデータの解析
- その他の解析
2日目:解析編 (2013年3月26日 (火) 10:30~15:00)
- R
- Rの紹介
- Rの利点・欠点
- Rのインストール方法
- パッケージの利用方法
- Rの基本
- データセットの読み込み
- 解析用データセットの作成
- 解析の実施
- 解析結果の出力
- Rを使った統計解析
- データの種類とその要約方法
- 連続データ
- カテゴリカルデータ
- 計数データ
- 生存時間データ
- 代表的な解析手法
- 連続データの解析
- 1群のとき
- 2群比較 (対応がある/対応がない)
- 3群以上の比較 (対応がある/対応がない)
- カテゴリカルデータの解析
- 回帰分析と調整解析
- 目的変数が連続データのとき
- 目的変数がカテゴリカルデータのとき
- 目的変数が計数データのとき
- その他の解析手法
- 生存時間解析
- 経時測定データの解析
- 中間解析
- 多重比較とゲートキーピング
- 欠測データの取り扱い
- 傾向スコア法