2012年に臨床統計の基礎コースを開催しましたが、その後、「まだ難しい」、「もっと簡単に」というご要望を頂きました。本コースは、臨床統計の基本中の基本を、徹底的に分かりやすく、数式を使わず、実演および実例を交えて、紹介することを目的としています。
本コースはデザイン編と解析編で構成されています。デザイン編では、医学研究のデザインに不可欠な統計的手法を、とにかく分かりやすく説明します。また、中間解析やゲートキーピングなど、最新の臨床研究で頻繁に用いられている手法も紹介します。一方、解析編では、「どのデータに対してどの解析手法を使うべきか」をテーマに、臨床研究の解析で頻繁に用いられる解析手法を紹介します。統計理論や計算方法よりも、むしろ実際のデータへの適用事例を紹介することに重点を置きます。
1日目:デザイン編 (2013年2月26日 (火) 13:00~16:30)
- 医学研究
- 医学研究の目的
- 医学研究の種類
- 利点・欠点
- 事例研究
- 臨床試験デザイン
- 臨床試験デザインの目的
- 臨床試験デザインの種類
- 利点・欠点
- 事例研究
- コントロール (対照)
- コントロールの目的
- コントロールの種類
- 利点・欠点
- 事例研究
- ランダム化 (無作為化)
- ランダム化の目的
- ランダム化の種類
- 利点・欠点
- 事例研究
- サンプルサイズ設定 (症例数設定)
- サンプルサイズ設定の目的
- サンプルサイズ設定の概要
- サンプルサイズ設定時の注意点
- 事例研究
- 中間解析
- 中間解析の目的
- 中間解析の種類
- 利点・欠点
- 事例研究
- 多重比較とゲートキーピング
- 多重比較とゲートキーピングの目的
- 多重比較とゲートキーピングの種類
- 利点・欠点
- 事例研究
- 非劣性試験と同等性試験
- 非劣性試験と同等性試験の目的
- 非劣性試験と同等性試験の種類
- 利点・欠点
- 事例研究
2日目:解析編 (2013年2月27日 (水) 10:30~15:00)
- データの種類とその要約方法
- 連続データ
- カテゴリカルデータ
- 計数データ
- 生存時間データ
- 代表的な解析手法
- 連続データの解析
- カテゴリカルデータの解析
- 回帰分析と調整解析
- 目的変数が連続データのとき
- 目的変数がカテゴリカルデータのとき
- 目的変数が計数データのとき
- その他の解析手法
- 生存時間解析
- 経時測定データの解析
- 中間解析
- 多重比較とゲートキーピング
- 欠測データの取り扱い
- 傾向スコア法
※以上の内容について、目的、種類、利点・欠点および事例を紹介します。