第1部 中・大型リチウムイオン電池の原材料2012-2013
<原材料の性能向上と電池の生産量増加への対応>
泉化研 (株) 代表 菅原 秀一 氏
リチウムイオン電池 (セル) は、自動車ではHVとPHVの続伸の一方で、EVの伸び悩みが見られる。再生可能エネルギー蓄電や、災害対応分野への応用は本格的な需要が立ち上がっている。これらの中・大型リチウムイオン電池は、その原材料の性能向上が急な一方で、電池の生産量増加への見透しが立ち難い状況となっている。
本セミナーにおいては、可能な限り定量的なデータと試算に基づいて左記の問題点を明らかにして行きたい。
- 2010~2013年の動向 (概要)
- 電池の応用分野 小型、中型、大型
- 原材料
- 安全性、寿命とコスト
- 主な材料の技術動向と製造
- 正極、負極、導電剤
- バインダー、塗工媒体
- 電解液、電解質、添加剤、ポリマーゲル
- セパレータ
- 集電箔、外装材ほか
- 素原料、製造インフラとコスト
- 電池の総生産量MWhと原材料の所用量
- 小型電池の総生産量 (政府統計データ)
- 大型電池の総生産量の想定
- 正極材、負極材
- 集電箔、セパレータ
- 電解液、電解質
- 10年モデル (総生産量MWhと原材料トン,万m2)
- 原材料メーカーの増産計画 (時期と数量)
- 情報ソース、データと表示の方法
- 原材料市場規模と主要メーカー (2011年レベル)
- 正極材
- 負極材
- 導電剤
- セパレーター
- バインダー
- 電解液、電解質および添加剤
- 外装材 (ラミネート包材)
- 集電箔 (銅箔、アルミ箔)
- 素原料など鉱産品
- (まとめ) 原料の増産と電池製造のバランス
- 電池の原材料コストと市場規模
- まとめ
第2部 大容量Liイオン二次電池の材料開発動向と市場展望
名古屋大学グリーンモビリティ連携研究センター客員教授 工学博士 佐藤 登 氏
1991年にソニーが世界に先駆けて実用化したリチウムイオン電池 (LIB) も既に20年以上の社会貢献を担ってきた。民生用から車載用、蓄電用にまで応用分野が拡大し、世界規模での新たな競争段階に入っている。
特に車載用では経営破綻する企業も現れ激しい市場争奪戦になるが、今後どのような技術開発が行われ、またどのような企業の生き残りとなるか、開発効率向上のための施策など、さまざまな角度から展望する。
- LIBの発展
- LIBの歴史における事故・火災等の教訓
- 安全性評価試験法の確立と国際標準
- 車載用途におけるLIBの位置付けと期待度
- 大容量LIB用途に対するニーズ
- LIBの材料技術動向と展望
- LIBにおける正負極材料の変遷
- 4大部材における企業別シェア
- 今後の材料技術開発動向と課題
- 大容量LIBの発展と今後の展望
- 大容量LIBの市場展望
- 自動車各社と電池各社の協業状況
- 自動車各社の電動化動向とLIBの関わり
- LIBの信頼性・安全性の機能分担
- 定置用LIBのビジネスモデル
- 次世代革新電池の可能性
- 自動車業界と電池業界の関心事項
- 信頼性・安全性における開発効率の向上