本セミナーでは、強靭性や耐衝撃性、耐熱性、成形性など、CFRPのさらなる特性向上のために押さえておきたい繊維・樹脂の種類とその選定・組み合わせ方や、マトリクス樹脂の進展とその成形加工プロセスも合わせて解説いたします。
(2013年2月26日 11:00〜12:30)
AGCマテックス (株) 顧問 田澤 仁 氏
CFRPに用いられる原材料の種類と特徴を解説するとともに、目的とする特性を得るための成形方法の代表的な例の解説。 CFRPを考える上で基礎となる複合則に関しても簡単に解説するとともに接合に関しても触れる。 さらにCFRPの実例を紹介するすることにより開発のヒントに供したい。
(2013年2月26日 13:10〜14:30)
ハンツマン・ジャパン (株) コンポジット・エアロスペース材料部 技術開発課長 相澤 宏修 氏
CFRP用の樹脂としてはさまざまな樹脂が用いられているが、その中でもエポキシ樹脂システムはその機械的特性、耐熱性、耐久性などから多く用いられている。 弊社では長年培ったエポキシ樹脂技術により多くのCFRP用エポキシ樹脂システムを上市している。 この講座ではそれらの特性、応用事例を紹介するとともに、ナノフィラーを配合して高靭性化を図ったシステムについても解説する。 また、複合材料のマトリックスとしての応用用途が期待される高耐熱性を持つベンゾオキサジン樹脂の特性についても紹介する。
(2013年2月26日 14:40〜16:00)
ナガセケムテックス (株) 研究開発部 研究開発第2部 部長 西田 裕文 氏
近年、連続繊維により強化され、且つスタンパブル成形等のハイサイクル成形にも適用可能な熱可塑性樹脂をマトリックスとするCFRP、すなわちCFRTPが注目されている。連続繊維への高含浸性をも両立させるためにはモノマー状態で含浸させた後に重合させることのできる現場重合型が極めて有利である。 本講演では現場重合型熱可塑性樹脂の設計指針及びその実例を解説する。