これからUV硬化技術に携わろうとしている初心者から、実際にUVコート材を使ったり、開発したりしている中堅の開発者、技術者向けの講座です。 本セミナーは、2011年度塗装工学編集委員長賞を受賞した技術報文をベースに、更に幾つかの章を加えたものからなっています。 UV硬化型コート材の基礎知識、硬化挙動の特徴といった身につけておかなければならない基礎知識から始まり、より実践的な付着性向上技術、耐擦傷性・硬度向上技術、耐候性向上技術、意匠性付与技術、不具合対策、欧米を含めた最近の技術動向までを網羅した内容を1日で獲得できる実用的なセミナーになっています。
この章では、UV硬化型コーティング材に関する基礎的な知識とポイントとなる点が判りやすく説明されます。
この章では、UV硬化型コーティング材の硬化挙動の特徴とその測定方法が説明されます。UV硬化型コーティング材は、過熱硬化タイプのコート材と比べると幾つかの特徴ある硬化挙動を持っています。 UV硬化型コート材を使用したり、開発する時に、この硬化挙動の特徴を知る事は極めて重要です。
この章では、UV硬化型コーティング材の付着性向上技術が講演されます。付着理論全般の説明とそれのUV硬化型コート材への応用について述べ、付着性向上の方法を述べます。また、UV硬化の欠点である硬化収縮を低減する技術についても併せて述べます。
UV硬化型ハードコート材は、携帯電話やスマートフォンの筐体、化粧品容器などプラスチックの表面の傷付き防止に広範囲に使われています。 かつては、官能基数を上げることによって耐擦傷性、耐摩耗性を向上させる技術が主流でしたが、割れやすいなどの欠点がありました。 これらの問題を解決しつつ耐擦傷性、耐摩耗性を向上させるための近年注目されている技術を紹介します。
UV硬化型コート材の大きな欠点に、耐候性が悪いという点があります。耐候性とは化学的に何かを押さえつつ、何故悪いのかという理由について述べます。併せて、その改良技術について説明します。
一般的な塗装工程ラインの説明と近年開発された色材を使用した新規な意匠付与技術について説明します。併せて、使用上の留意点についても述べます。
塗装時の不具合対策が実際の不具合毎に実例に則した形で説明されます。
材料、装置、システム面での欧米を含めた最新の技術動向が説明されます。特に、欧米でのUV硬化技術の進展は注目すべきものが幾つかあり、今後の技術動向を見極める上で重要な内容が含めれています。