回路の緻密化に伴ってよりシビアになってきているCPUの熱設計・放熱材料の開発、省エネルギーを目指した住居・生活家電の断熱材の開発、新規の熱電変換素子や材料の開発など分野を問わず、物の熱管理は重要なテーマになっています。正確な熱管理には正確な熱の評価が必須になります。
今回は熱伝導率の評価について最新の規格や各種測定法の紹介、各種材料のレーザーフラッシュ法での測定例の紹介、測定に関する諸注意、実機を用いた実際の測定を通して、熱伝導率測定のスキルアップを目指します。
- はじめに ~熱物性と熱伝導率~
- 熱物性の評価とその必要性、現状について
- 熱の移動とは、熱伝導率とは、
- 熱伝導率に関する規格と測定原理の紹介
- 定常法と非定常法
- 熱伝導率に関するJIS/ISO規格
- 定常法 (GHP法、熱流計法)
- 温度波熱分析 (TWA) 法
- パルス光加熱サーモリフレクタンス法
- レーザーフラッシュ法
- フラッシュ法による熱伝導率測定について (実測定も含めて)
- 測定原理
- 世界のエレクトロニクス材料評価におけるフラッシュ法の使用状況
- キセノンフラッシュアナライザー (Nanoflash) による測定
- 装置の特徴と基本性能
- 薄膜測定
- 異方性試料
- 透光性試料測定
- 多層測定
- 液体試料測定
- レーザフラッシュアナライザーによる測定
- 装置の特徴と基本性能
- 大試料測定による不均一材料評価
- 最大2800℃までの高温測定の世界
- 焼結過程、焼結後のセラミックス (SiC, ) の熱伝導率測定
- フラッシュ法を用いた特殊な測定例 (熱電変換材料、樹脂の熱硬化挙動)
- フラッシュ法によるデータの扱い方
- 定常法による高熱伝導材料・断熱材の測定について
- 測定原理
- ヒートフローメーターによる測定
- 装置の特徴と基本性能
- 建築材料の熱伝導率測定
- 保護熱板法 (GHP法) による測定
- 装置の特徴と基本性能
- VIPの測定
- 低温、真空下における熱伝導率測定
- 定常法によるデータの扱い方
- おわりに
- 測定方法の選択基準
- 測定時の注意点
質疑終了後、希望者の方にレーザーフラッシュ、熱流計の実機見学を実施いたします。また試料を持ち込んでいただいての測定にも対応致します。
複数名同時受講の割引特典について
2名同時申込みで1名分無料(1名あたり22,400円) で受講いただけます。