日時
- 2026年12月7日 13時00分〜 2026年12月14日 16時30分
プログラム
本セミナーは、機械学習アルゴリズムや厳格な定性分析手順を習得する講座ではありません。大量の技術情報を普段とは異なる配置で眺め直し、研究者自身の知識、直観、問題意識を活かして、次の一歩につながるヒントを得る方法を扱います。AIが研究テーマを自動的に決めるのではなく、人間が発想するための探索範囲を広げることを目指します。
趣旨
研究開発テーマを探索するとき、論文、特許、技術記事、市場情報、社内報告書などの情報を全方位的に1つの欠損もなく完璧に収集し、それを論理的・客観的に分析すれば、正しくテーマを決定できるはずだという期待を抱きがちです。
意思決定理論の元祖でノーベル経済学賞受賞者 (1978年) であるハーバート・サイモンは、「限定合理性」という概念を使って、上記のような方法の限界を論じ、現実的な方向性を示しました。しかしながら、研究開発テーマの探索に限らず、企業のあらゆる調査・情報収集・分析において、実現不可能な「完全合理性」を前提とする考え方がいまだに主流を占めている状況です。
今日では、テクノロジー・インテリジェンスと呼ばれる製品により、網羅的な技術情報を収集・分析することが可能になったように見えるのですが、それでも「研究開発テーマの発見につながらない」というお悩みは尽きることがないようです。
なぜ新しい研究開発テーマが見つからないのか?最も単純明快な答えは「既知のキーワードから開始する限り、探索空間がその領域に限定されていて、未知の空間を探索していることにはならないから」です。
講演者の多田は1990年代から「概念調査」を提唱して、この問題に取り組んできました。これは「事実調査」との対語として考案されました。簡単に言えば「事実を調査する前に問題設定の概念空間を吟味しよう」ということでした。しかしながら、最初から本セミナーでお伝えする方法に到達したわけではありませんでした。
詳しいことはセミナー内でお伝えするとして、結論から言うと、今日LLMが登場してからは、もはや概念調査の理論を勉強したり、実践方法を訓練したりする必要もなくなりました。実践上とくに難しいのは、大量の情報と接しながら自分が持っている「パターン」とマッチングすることなのですが、もうそんな探索活動をする必要がなくなったのです。今はAIに「こんなテーマはないだろうか?」と訊けばよいだけです。AIは世界中の技術情報を“網羅的に”学習済みです。その知識を引き出すのにキーワードは不要です。必要なのは「こんな」を説明するプロンプトを作成することだけです。
ConceptMiner R&Dは、そのプロンプトを自動生成するパイプラインを実装しました。「抽象化」を軸に検索キーワードの入力なしに、研究開発テーマの探索、R&D仮説の創造、自社技術の異分野転用アイデアを生成できるシステムとなりました。
したがって、本セミナーでは概念調査の詳しい理論や実践方法にはそれほど深くは触れません。「まだ知らないこと」を探索するための基本的な考え方を理解して頂いた上で、ConceptMiner R&Dを用いてどのようにして未知のR&Dテーマを探索でき、R&D仮説を創造でき、自社技術を異分野に転用するアイデアを生成できるかをご紹介します。
- 第1部 事実調査と概念調査
- 調査の客観性神話
- ではどうするか? 理念・戦略の自己言及性
- 悉皆的調査ではなく指向的 (戦略的) 調査
- 自社の勝ちパターンから発想する
- 1990年代の概念調査
- 概念調査から AIへ – ConceptMiner R&D
- 第2部 キーワード検索を使わないテーマ探索
- 技術の特性「どんな価値を提供したいか?」から始める
- PS分析 (技術のトピック性分析)
- 出力結果
- 概念マップの表示
- 第3部 異分野の手法を取り入れるR&D仮説の生成
- R&D仮説生成の流れ
- 技術要素の抽出
- 抽象化 (その技術はどんなことをするのか)
- 探索プロンプトの自動生成
- 探索結果
- 設計原理
- R&D仮説
- 概念マップの表示
- 第4部 自社技術を異分野に転用するアイデアの生成
- 用途展開候補
- Tranfer Potentialの評価
- 異分野用途
- 概念マップの表示
- 自動探索と探索の中断・再開
- 現在の状態の保存
- 第5部 その他の機能と今後の展望
- 自動リサーチ
- ナレッジベ – ス
- AIによる研究開発の推進
- AIエージェント制御のための記憶システム
- IT植民地とAI主権の議論
- 第6部 ディスカッション・質疑応答
- ConceptMiner R&Dの利用プラン
- 質疑応答
受講料
- 1名様: 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 複数名: 22,500円(税別) / 24,750円(税込)
案内割引・複数名同時申込割引について
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案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
- R&D支援センターからの案内を希望する方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
- R&D支援センターからの案内を希望しない方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
アーカイブ配信セミナー
- 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
- 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
- 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
- 視聴期間は2026年12月7日〜14日を予定しております。
ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。