本講演では、金属ナノ粒子をターゲットとし、その分散液・溶液の安定な調製テクニック、表面処理と分散安定化の必須事項とトリビア、さらにその奥に隠れるコロイド化学の学問的知見を分かりやすく解説し、金属ナノ粒子の実用化を目指す研究者に新しい知識と開発のヒントを与えることを目的としています。
特に、その合成法について概略を俯瞰し、それぞれのキーポイントを示すと同時に、ナノ粒子の保護システムの例示、ナノ粒子の安定な処理手法の事例を紹介するとともに、さまざまなナノ粒子自体の評価とならんでそれらの分散・安定化の評価などに光をあてて説明します。
- 金属ナノ粒子の概略
- 金属ナノ粒子の分類
- 金属ナノ粒子の合成法の概略
- 金属ナノ粒子の応用例
- 金属ナノ粒子の分散・安定化とその評価
- 金属ナノ粒子を安定に保護する保護剤システム
- 有機酸保護
- 高分子保護
- 界面活性剤保護
- 金属配位化合物による保護
- 安定分散のためのコロイド化学
- 安定に濃縮するための技術
- ナノ粒子を取りだすための手法
- ナノ粒子の再分散技術
- 金属ナノ粒子の長期分散安定性の評価
- ナノ粒子の評価法
- 粒子径
- 形状
- 分散性
- 安定性
- 保護能
- 金属ナノ粒子の詳細解析
- 電子顕微鏡
- TEM
- SEM
- 付属設備
- 物理化学的評価
- ゼータ電位測定
- 分散評価
- 光による粒子径評価
- 金属ナノ粒子の応用とコロイド化学テクニック
- 導電ペースト
- 粉末化
- 再分散
- ペースト化
- 評価
- 触媒
- 微細構造制御
- 微細構造評価
- 分散安定化
- 担持
- 触媒評価
- 光材料
- 透明性
- ナノ粒子の形状
- 医療材料
- 大きさ制御
- 分散安定化
- 表面が切り拓く新しいナノ粒子設計
- 新規保護剤設計
- 目的に応じた保護剤とは?
- 高分子保護の利点
- リガンド保護の特色