ポリマーブレンド・繊維強化プラスチックの材料設計と力学特性改善

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ポリマーブレンドや繊維強化による複合化で、狙い通りの力学特性を得るには、界面・分散状態や降伏/破壊メカニズムの理解が重要です。
本セミナーでは、評価の基礎から、相容化剤・添加剤・ナノフィラーを用いた力学特性改善と材料設計の考え方まで、具体例を交えて解説いたします。

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プログラム

ポリマーブレンドや繊維強化による複合化は、プラスチックの剛性、強度、靭性などの力学特性を改善するために広く用いられています。一方で、材料を複合化すれば必ず狙い通りの特性が得られるわけではなく、界面状態や分散状態、繊維の配向・長さなどによって降伏・破壊挙動は大きく変化します。  例えばポリマーブレンドでは、界面の結合状態によって界面剥離や剪断降伏が生じ、繊維強化熱可塑性プラスチックでは、界面剥離、繊維の引抜け、繊維破断などが力学特性を左右します。そのため、力学特性を改善するには、どの現象が特性を支配しているのかを理解し、界面や分散状態、母相など、どこを改善すべきかを考えることが重要です。  本講座では、まず応力・ひずみ、降伏条件、弾性率などの基礎から解説し、3点曲げ試験、ショートビーム剪断試験、ノッチ付き衝撃試験などを通じた力学特性・界面特性の評価について解説します。  さらに、ポリマーブレンドにおける界面剥離・剪断降伏と相構造との関係、相容化剤による力学特性改善、繊維強化熱可塑性プラスチックにおける界面剥離・繊維引抜け・繊維破断について解説します。MAH-PP、CNT、CaCO3、SiO2などを用いた具体例も交えながら、力学特性を支配する要因を捉え、材料設計・特性改善につなげるための考え方を学びます。

  1. プラスチックの力学特性を理解するための基礎
    1. 力学とは? – 「力」と「変形」の関係
    2. 負荷形態と負荷速度 – 引張
      • 圧縮
      • 曲げ
      • 剪断
      • 衝撃
    3. 応力とは? – 外力と内力、応力の考え方
    4. 応力の分類と負荷条件との関係
    5. ひずみとは? – 公称ひずみと真ひずみ
    6. ひずみの分類と負荷条件との関係
    7. 強度・硬さ・靭性・弾性率などの力学特性
  2. プラスチックの降伏・変形挙動と力学特性
    1. 負荷形態によって変わる応力状態と降伏条件
    2. 高分子材料の降伏現象 – クレイズと剪断帯
    3. 引張負荷における降伏開始応力と成形時の残留ひずみ
    4. 曲げ負荷における降伏開始応力
    5. 縦弾性係数と各種弾性係数との関係
    6. ポアソン比の考え方と力学特性評価への活用
  3. 力学特性・界面特性を読み解くための評価方法
    1. 3点曲げ試験
      • 曲げ強さ、曲げ弾性率の評価
      • 縦弾性係数、ポアソン比の推定
    2. ショートビーム剪断試験
      • 降伏開始剪断応力
      • 繊維配向角
      • 界面剪断強さの評価
    3. ビッカース硬さ試験
      • 硬さから圧縮降伏開始応力を捉える
    4. ノッチ付き衝撃試験
      • 耐衝撃性と臨界エネルギー解放率の評価
    5. 示差走査熱量測定 (DSC)
      • ガラス転移、融解・結晶化挙動の評価
  4. ポリマーブレンドの力学特性と降伏を支配する要因
    1. ポリマーブレンドの目的と相構造
      • 成形加工性、剛性・軽量化、延性・信頼性との関係
    2. ポリマーブレンドにおける2つの降伏現象
      • 界面が弱い場合の「界面剥離」
      • 界面が強い場合の「剪断降伏」
    3. 界面剥離の発生条件と降伏開始応力
    4. 剪断降伏の発生条件と界面相互作用
    5. 粒子分散状態・粒度分布と複合材料の弾性率
  5. 相容化によるポリマーブレンドの力学特性改善
    1. 相容化とは? – 分散相の微細化と物性制御
    2. 有機系相容化剤による改善
      • 非反応系相容化剤による分散相の微細化
      • PP/PSへのSEBS添加と降伏応力・破壊靭性の改善
      • 反応相容化によるPC/ABSの力学特性・耐熱性・破壊靭性改善
    3. 無機系相容化剤による改善
      • 無機微粒子による分散相の微細化
      • CaCO3、Clay、SiO2を用いた相容化と力学特性改善
  6. 繊維強化熱可塑性プラスチックの力学特性と破壊モード
    1. 力学特性を支配する3つの現象
      • 繊維/母相界面の剥離
      • 繊維の引抜け
      • 繊維の破断
    2. 界面剥離の発生条件
      • 残留熱ひずみと界面相互作用
      • 繊維含有量とウエルド強さとの関係
    3. 繊維引抜けの発生条件
      • 母相/繊維間の締付応力と摩擦
      • 繊維配向角、界面強さと引張強さとの関係
    4. 繊維破断によって決まる力学特性
    5. 繊維分散状態・繊維長と複合材料の弾性率
  7. 添加剤・ナノフィラーによる繊維強化プラスチックの力学特性改善
    1. 反応性添加剤による界面強化
      • MAH-PP添加によるPP/GFの物性改善
      • 界面強さ、摩擦係数、繊維間相互作用との関係
    2. ナノフィラーを用いたマイクロ/ナノコンポジット化
      • ナノ粒子分散による母相の弾性率・界面強さの向上
      • CNT添加によるPP/GFの強度改善とその限界
      • CaCO3添加による強度・弾性率・耐衝撃性の改善
      • SiO2添加による強度・弾性率向上と耐衝撃性への影響
    3. 界面強化・繊維破断を踏まえた添加効果の考え方
    • 質疑応答

受講料

  • 1名様: 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
  • 複数名: 25,000円(税別) / 27,500円(税込)

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    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

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