本セミナーでは、赤外スペクトル解析について取り上げ、赤外スペクトル解析の基礎から解説し、熟練者の「見る順番」と主要ピーク・パターンの捉え方、ライブラリーサーチに頼らない解析と妥当性判断につながる知識とノウハウを解説いたします。
日時
- 2026年11月10日 10時30分〜 2026年11月10日 16時30分
プログラム
分析機器の場合、装置を設置していることよりも、どれだけ活用できるかということが、事業所の信用に直結します。 FT-IR装置は多用途のため広く普及していますが、特定の用途に限った使い方をしている場合が多いのではないでしょうか。これは、FT-IR装置が、計測器とは異なり出力するデータを解釈するスキルを要する分析機器であるのに、その点が重視されないことが原因です。たとえば、品質管理、基礎研究、材料開発などの業務で、FT-IR装置の使用方法が先輩から後輩へと伝承される際に、特定の計測目的のための操作方法だけが伝わるという傾向があると思います。この状況では中堅層にスペクトル解析のスキルを持つ技術者が生まれず、計測器的な用途に限った利用から脱却できません。 FT-IR装置には、多くの場合オプションとして、スペクトルのライブラリーサーチ機能が搭載されます。しかし、安価ではないこともあり、装置導入時の使用目的のまま、この機能を搭載せずに使用している場合が少なくありません。一方、ライブラリーサーチ機能がある場合でも、使用者にスキルがないと単純にサーチ結果を信用し、失敗につながることがあります。前者の場合、使用者にスキルがあれば、装置にライブラリーサーチ機能がなくても異物分析など多方面への活用が期待できます。後者の場合は、使用者のスキルのもとでサーチ結果を活用することで、対応できる範囲が広がります。 一般に、スキルを獲得するには経験が必要です。しかし講師は、熟練者は誰でも赤外スペクトルの同じ部分を同じ順番で注目することに気付きました。そこで本講演では、高分子材料を中心として、熟練者の行動パターンをまねて赤外スペクトルを読み取るテクニックを紹介し、短期間で熟練者に近いスキルを身に着けていただくことを目的とします。ここで紹介する内容をすべて暗記しようとすると大変だと思いますが、テキストを参考に解析をするうちに、各位の業務に関連するスペクトル解析の要点はそれほど多くないと気づくでしょう。 また、赤外スペクトル解析では、ライブラリーサーチのほかに関連情報や各種ソフトウェアなどを活用することも有効です。本講演では、特徴的なピークやスペクトルパターンの見方に加え、インターネット上に無料で公開されている情報やツールについても紹介します。これにより、ライブラリーサーチの結果だけに頼るのではなく、自らスペクトルを読み、候補となる化合物や部分構造を考え、解析結果の妥当性を判断できるようになることを目指します。
- 赤外吸収の原理
- 光の吸収
- 様々な分子振動
- 赤外吸収スペクトルの解析
- FT-IR装置の構成・しくみ
- 物理量・単位・用語
- 装置
- 装置の変遷
- 分散型IR装置
- FT-IR装置
- フーリエ変換
- 特徴
- 主要なピークに注目して化合物を推定する
- 基本的な3つの領域
- 2900 cm-1付近
- 1730 cm-1付近
- 3300 cm-1付近
- その他
- ベンゼン環
- -O-結合
- アクリレート
- シラノール
- Si-H
- イソシアネート
- -C≡N
- 基本的な3つの領域
- スペクトル全体を見て視覚的に化合物を推定する
- 特に覚えやすいパターンのスペクトル
- ポリエチレン
- ポリプロピレン
- シリコーン
- ポリカーボネート
- ポリアミド・動物系天然高分子
- ポリウレタン
- 水
- その他のスペクトル
- 水酸化アルミニウム
- 植物系天然高分子
- アセタール樹脂
- ポリエステル樹脂
- アクリル樹脂
- ポリシアノアクリレート
- ポリスチレンとその共重合体
- ポリ塩化ビニル
- 金属酸化物・シリカ
- 特に覚えやすいパターンのスペクトル
- インターネット上の情報を活用する
- 化合物名などからスペクトル情報を見つける
- 構造式からスペクトルを得る
- スペクトルから化合物名を知る
- 画像検索
- 人工知能 (AI)
- その他の情報源
- 関連ソフトウェアを活用する
- 分子構造からエネルギー計算をしてスペクトルを推定する
- 概要
- 使用ソフト
- 実施例
- 画像としてのスペクトルの座標データ化
- スペクトルの表示・並べ書き
- しみ込み深さ
- 試用版など
- 分子構造からエネルギー計算をしてスペクトルを推定する
- 総括 : 赤外スペクトル解析の要点・注意点
- 主要ピークと全体のパターンに注目すれば難しいことではない
- ヒットリストの上位にこだわらない
- ライブラリーサーチが大間違いをする場合もある
- FT-IR装置は計測器ではなく、分析するためのデータを提供する
- 分析結果の報告・説明での注意点
- 質疑応答
受講料
- 1名様: 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 複数名: 25,000円(税別) / 27,500円(税込)
案内割引・複数名同時申込割引について
R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
- R&D支援センターからの案内を希望する方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
- R&D支援センターからの案内を希望しない方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 Zoomのシステム要件 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
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