日時
- 2026年11月17日 10時00分〜 2026年11月17日 17時00分
開催予定
プログラム
第1部 ゼータ電位に基づく微粒子分散系の安定性評価
(2026年11月17日 10:00〜13:00) ※途中休憩を挟みます
本講では、ゼータ電位とハマカー定数の物理的意味を理解した上で、ポテンシャル曲線の描き方、読み方、および分散安定性評価への活用法について分かりやすく解説する。
- はじめに (準備) :自然界の意志 (自然を支配する原理)
- 確率の大きい状態へ:エントロピー (無秩序さ) を増やしたい
- 力に逆らわない:ポテンシャルエネルギー (力に逆らっている度合) を下げたい
- 微粒子集団は粒子間引力 (分子間引力に由来) により必ず凝集する
- 微粒子 (分子集合体) そのものは分子間に引力がないとできない
- 分子間に働く普遍的なファンデルワールス引力
- 微粒子表面の分子は内部の分子に比べ高エネルギー状態にある
- 微粒子集団は粒子間に斥力がなければ (分散媒質との親和性が強くない限り) 必ず凝集する
- エネルギーと電位の尺度;熱エネルギー4×10 – 21 Jと25 mVが基準値
- ポテンシャル曲線の谷と山の意味:山を越えられるか、谷から抜け出せるか
- 分子間引力と微粒子間引力
- 微粒子間引力は分子間に働くファンデルワールス引力の合計
- 微粒子集団の凝集促進因子:ハマカー定数
- 分散の目安:ハマカー定数に打ちかつ微粒子間斥力が必要
- 似た者同士は引き合う「類は友を呼ぶ」
- 分散媒質との親和性:疎水性粒子と親水性粒子
- 微粒子間引力に対抗する微粒子間斥力:粒子表面を何かで覆う
- 静電斥力:対イオンの雲で粒子表面を覆う:ゼータ電位
- 高分子等で粒子表面を被覆:立体相互作用
- 界面電気現象の基礎
- 水系と非水系 (有機溶媒系) の違い:誘電率の差 (誘電率の大きな水と小さな油)
- 電荷 (原因) と電場・電位 (結果)
- 帯電微粒子は裸ではなく電気二重層 (対イオンの雲) の衣を着てブラウン運動を行う
- 電気二重層の厚さ (デバイ長) と微粒子表面の電位 (ゼータ電位に近似的に等しい) が界面電気現象を支配
- ポアソン・ボルツマン方程式
- 微粒子集団の分散促進因子:ゼータ電位
- 分散の目安:熱エネルギーに相当するゼータ電位25mVが基準
- 電気泳動移動度の測定とゼータ電位を計算する式:
- ゼータ電位は直接測定する量ではなく計算から求める量。どの式を用いるべきかが重要
- 電気泳動とゼータ電位
- スモルコフスキーの式:大きな固体粒子に適用、形状によらない
- ヒュッケルの式:小さな固体粒子や非水系 (有機溶媒系)
- ヘンリーの式:任意のサイズでゼータ電位が50mV以下の球状固体粒子
- 円柱状固体粒子の場合:粒子の方向について平均をとると球ほぼ同じ
- ゼータ電位が50mV以上では緩和効果 (拡散電気二重層の変形) が重要
- 緩和効果を考慮した式:任意のサイズとゼータ電位をもつ球状固体粒子
- 種々の理論式の適用範囲
- 測定例
- エマルションと柔らかい粒子 (高分子で被覆した粒子) の電気泳動
- エマルションと固体粒子との違い
- ヘルマン・藤田の球状高分子電解質の電気泳動理論
- 柔らかい粒子の電気泳動は固体粒子と全く異なる
- 柔らかい粒子か固体粒子かの見分け方 6.5 柔らかい粒子の電気泳動移動度の解析法と実例
- 沈降電位、濃厚系、非水系 (有機溶媒系) の電気泳動および動的電気泳動 (CVP法とESA法)
- 沈降電位:CVPと同じ原理
- 体積分率が1%を超えると濃厚系の扱い
- 動的電気泳動:CVP法とESA法
- 非水系 (有機溶媒系) では、粒子の電荷が非常に大きいと電荷に依存せず、一定の電気泳動移動度を示す:対イオン凝縮効果
- 微粒子間の静電反発エネルギー:DLVO理論
- 1個の粒子に働く力
- 2個の粒子間の静電斥力:電気二重層の重なりによる対イオンの浸透圧増加
- DLVO理論:分散安定性を説明する標準理論
- 微粒子間の全相互作用エネルギー
- 分散系の安定性のわかるマップ:ポテンシャルの山の高さが熱エネルギーkTの15倍あると安定
- 非水系の場合
- さらに精密な評価:凝集確率と安定度比
- 質疑応答
第2部 ゼータ電位の測定手法とその応用事例について
(2026年11月17日 14:00〜17:00) ※途中休憩を挟みます
ゼータ電位の測定方法は原理の違いによっていくつか存在する。その中でも広く用いられている液中分散粒子のゼータ電位をする電気泳動光散乱法の測定原理や特徴を概説する。また分散することのできない粗大な粒子や板状、管内側などのゼータ電位を測定できる流動電位法についても紹介する。
- はじめに
- 身近なゼータ電位
- 界面動電現象とゼータ電位
- さまざまな測定手法
- 液中粒子のゼータ電位を測定する
- 電気泳動光散乱法の測定方法と特徴
- 正しく測定を行うために
- 得られた結果の活用方法
- 分散不要のゼータ電位測定方法
- 流動電位法の概要
- さまざまな形状の測定事例
- どのような場面で活用されているのか?
- まとめ
- 質疑応答
受講料
- 1名様: 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 複数名: 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
- 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
- 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
- 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 請求書は、代表者にご送付いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
ライブ配信セミナーについて
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