ポリエチレンやポリプロピレンに代表されるポリオレフィンの材料は安価、軽量、高強度であるが、ぬれ性や接着性に欠ける。簡単な改質法では、その効果の持続性がない。
これらの高分子に加えて、PET、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの材料にも適用可能で、その改質された性質が長時間退化しないような表面改質法を開発した。
その方法は、材料劣化がなく安全性があり、多くの材料の親水性、接着性、印刷性が向上する。一般的な改質法の解説と新法の成果を、実物を提示しながら解説する。
その用途は限りなく広い。聴講の結果、意外な用途が生まれる可能性を期待したい。
- 各種高分子材料の種類・特性と改質、特性改善における課題
- ポリオレフィン
- 超高分子量ポリエチレン
- PET
- ポリカーボネート
- シリコーン樹脂 (ゴム)
- フッ素樹脂
- カーボンファイバー
- FRP;車の軽量化
- 高分子材料の表面改質法とその効果・評価法
- 物理的方法;放電処理、火炎処理、サンドブラストなど
- 化学的方法;化学反応、グラフト化
- 改質効果の評価法
- 高分子材料におけるぬれ性と表面張力
- 接着のメカニズム
- 化学結合のメカニズム
- アンカー効果
- プライマー
- 改質が困難な高分子を改善させるには? ~新改質法とその成果~
<※実物を提示しながら解説します。>
- ポリプロピレンにおける吸水性の改善とその評価
- 超高分子量ポリエチレンの接着性改善とその評価
- PETにおける水性インク印刷性の向上
- シリコンゴムにおける水性塗料の塗装性改善とその評価
- フッ素樹脂における接着、塗装性の改善とその評価
- 新たな可能性
- 新素材の開発への展開
- 二次加工