本講演では、講師の特許審査官・審判官の経験に基づいて、特許実務に有益な最新の情報をご紹介します。
具体的には、最近の特許審査の傾向と注意点についてご紹介したうえで、医薬品特許に関する最近の重要判例の解説および考察を行います。また、医薬発明の審査基準について、最近の改訂の動向とその運用について説明し、出願人側の注意点について検討します。
さらに、知的財産権のグローバル化に対応して、特許審査ハイウエイ (PPH) における実務のほか、欧米・アジア地域における特許実務の注意点などについても説明する予定です。
- 特許庁における審査実務の現状
- 最近の特許審査の傾向
- 拒絶理由通知に対する応答の注意点
- 面接審査の注意点
- 最近の審査基準の改訂とその影響
- 2011年特許法改正とその影響
- 知財実務におけるラボノートの役割
- ラボノートの意義
- ラボノートによる実施可能要件違反の抗弁
- ラボノートによる先使用権の立証
- ラボノートの作成・管理における留意点
- 医薬品特許に関する最近の判例について
- 新規性・進歩性の判断に関する事例
- 実施可能要件の判断に関する事例
- プロダクト・バイ・プロセス・クレームの解釈
- 医薬用途クレームの解釈
- 欧米における最近の判例とその傾向
- 医薬発明の審査基準の改訂とその運用
- 新規性・進歩性の判断に関する審査基準の運用
- 「用法、用量に特徴のある発明」に関する改訂審査基準の運用
- プロダクト・バイ・プロセス・クレームの審査基準の運用
- 実施可能要件における薬理データの取り扱い
- 特許権の存続期間の延長に関する改訂審査基準の運用
- 日米欧における医薬発明の審査基準の対比
- 知的財産権のグローバル化への対応
- 世界知的所有権機関 (WIPO) による情報提供の活用
- 特許審査ハイウエイ (PPH) の最近の傾向
- 日中韓における新規性・進歩性の比較研究
- 米国の特許法改正とその影響
- 今後の審査基準改訂の方向性