研究開発部門に求められる重要な役割の一つは、売上や利益につながる新規事業テーマを創出し、研究開発を推進することです。そのためには、顧客にとって価値の高い、一歩先を行くテーマを見出し、商品・技術の優位性を維持していくことが必要となります。
しかし、新規性の高いテーマほど市場が十分に形成されておらず、事業性を判断するための情報は限られています。そのような不確実性の高い状況においても、組織は新規、継続投資などの意思決定を行わなければなりません。
では、このような難しい状況下で、実際にはどのような評価と意思決定が行われているのでしょうか。判断の拠り所となる情報が少ないため、経験や勘に依存した感覚的な評価になりやすく、その結果として「判断保留」「継続調査」という結論に至るケースも少なくありません。
多くの企業では研究開発テーマを評価する仕組みを備えています。しかし、判断保留が繰り返されるということは、新規性の高いテーマに対して、既存の評価項目や評価基準だけでは十分に機能していない可能性を示しています。
本セミナーでは、研究開発テーマにおける一般的な評価の仕組みを整理・考察した上で、不確実性の高いテーマに対する意思決定を前進させるために、既存の評価を補完する「顧客価値の相対評価」という考え方と、その具体的な活用方法について解説します。
- なぜ研究開発テーマは『判断保留』になるのか〜評価の枠組みについての考察
- 一般的なテーマ評価の枠組みの例
- 評価項目を構成する3要素
- 根底にある考え方は「強みを活かして成長分野に参入する」
- なぜ「強みを活かせ」「成長分野を狙え」が必ずしも正しいとは限らないのか
- 新規性の高いテーマは評価しにくい仕組みになっている
- 新規性の高い研究開発テーマ評価の課題
- テーマ評価にはロジックで補える余地がある
- 未来事業はどのように生まれてきたのか
- 未来のニーズや市場は予測できるのか
- 未来事業はどのように生まれてきたのか
- ニーズが変化するのではなく技術がニーズを変化させる
- 新市場が生まれるメカニズム
- 新規事業開発は“置き換え市場開発”である
- 3C分析に潜む危険性
- 新しい時代の研究開発マネジメントのジレンマ
- 新規性の高い研究開発テーマ評価の新たな視点
- もうひとつの3要素
- 3要素は一般的な評価項目を抽象化したもの
- “置き換え市場開発”の考え方をテーマ評価に応用する
- 顧客価値を見極める相対的評価
- 顧客の価値判断のメカニズム
- 顧客の価値判断の心理
- 基本価値、付加価値、経済的価値に分けて考える意味
- 顧客価値を判断する相対評価の進め方
- 事業特性分析の重要性と分析方法
- あまり意識されていない「事業特性分析」とは何か
- 事業の本質的な性質を理解する重要性
- 評価者に求められる「テーマの本質」を見極める視点
- 事業特性分析の観点
- 競争優位戦略の立案における活用方法
- テーマ評価や中止・撤退基準の設定における活用方法
- 事業性評価の実践的ロジック
- 事業性評価のロジック
- 事業性評価のための事業特性分類
- 事業特性別にみる顧客価値の相対評価の進め方
- 事業性評価を構成する5つの要素
- 商品力評価のポイント – 顧客に選ばれる商品・サービスなのか
- 戦略力評価のポイント – 事業特性に適した競争優位戦略となっているか
- 実行力評価のポイント – 実行に必要な体制や資源は十分か
- 事業性評価のポイント – 目標売上を達成できる需要ポテンシャルがあるか
- リスク評価のポイント – リスク許容度と未来リスクをどのように評価するか
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
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