現在の製造業における設計業務は、過去の設計資産を活用する「流用設計」が中心となっています。しかし、流用元を標準化し、設計ノウハウを整備しても、それらを正しく選び、正しく使う仕組みがなければ、設計効率は思うように向上しません。多くの企業では、設計の初期段階で流用元の選定や設計方針、目標品質の設定が十分に検討されないまま、担当者任せで設計が進んでしまうことがあります。
その結果、設計が進んだ後になって「別の流用元を使うべきだった」「この部分も変更が必要だった」「目標品質を満たしていない」といった指摘が入り、大きな手戻りが発生します。これは、設計者の努力不足ではなく、設計プロセスとマネジメントの仕組みに問題があるためです。手戻りの少ない設計を実現するためには、設計の最初の段階で、E-BOMを活用して製品全体の構成を明確にし、変更点・変化点を正しく抽出することが重要です。そのうえで、DRBFMを用いて、変更によって発生するリスクや不具合を事前に洗い出し、対策を検討していきます。
また、設計途中で発生する変更や追加要件を適切に管理するためには、「変化点管理」が欠かせません。変化点を担当者任せにするのではなく、設計方針、E-BOM、DRBFM、DRをつなげて管理することで、抜け漏れを防ぎ、出図まで一貫した設計マネジメントを行うことができます。
本講座では、元トヨタ自動車の設計者が、手戻りを減らし、設計開発効率を高めるための設計プロセスとマネジメント手法を分かりやすく解説します。E-BOM、変化点管理、DRBFMをどのように実務で活用すればよいのかを学び、設計品質と開発効率を両立させるための具体的な考え方を習得していただきます。
- 現状の設計プロセスとマネジメントの課題内容
- 間違った設計マネジメント
- 変化点管理の抜け・漏れによる手戻り
- E-BOMは単なる部品リストではない
- 【個人演習】〜現在の設計プロセスや設計マネジメントによって発生した不具合を10個あげてみよう!〜
- あるべき設計プロセスとマネジメントのポイント
- 設計の基本原理
- あるべき設計開発プロセス
- あるべきプロセスにおけるE-BOM、変化点管理、DRBFMの在り方・使い方
- トヨタ流設計マネジメント手法
- 基本設計段階の最初にE-BOMを構成する
- E-BOMと機能系統図
- E-BOMと変化点管理
- 変化点管理のポイント
- 製品全体像の把握
- E-BOMの確認
- 変更点と変化点の抽出
- 機能の抽出
- 変化点管理からDRBFMを実施する
- DRBFMの構成
- DRBFMの作成方法
- 故障モード抽出の考え方
- 原因・要因の抽出方法
- 対応策の検討方法
- DRにて深堀する
- 個人演習 : 変更点と変化点を抽出してみよう
〜100円ライターの変更点・変化点の検討してみよう〜
- Q&A
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