有機反応は種類が多く、個々の反応を個別に暗記しようとすると理解も応用も難しくなる。一方で、実際の反応は「電子の余っているところと足りないところが反応する」「より安定な中間体・生成物に向かう」「立体的に混み合ったところでは反応しにくい」といった、限られた基本原理で統一的に理解できる。
本セミナーでは、曲がった矢印による反応機構の読み方を基礎から整理し、付加、置換、脱離、カルボニル化合物の反応を題材に、有機反応を“覚える”対象ではなく“考えて使う”道具として捉える視点を身につける。研究開発、材料設計、合成検討、プロセス改善の現場で、反応を予測し、条件や試薬の役割を理解し、より合理的に設計するための考え方を解説する。
- 反応機構をなぜ学ぶのか
- 有機化学は暗記なのか
- 反応の最初と最後だけでは見えないこと
- 反応機構を理解すると何ができるようになるか
- 曲がった矢印の動かし方を学ぶ
- 結合の生成と切断の考え方
- 電気陰性度と結合の分極
- 電子の余っているところ/足りないところ
- 反応経路を読むための基本ルール
- アルケンへの付加反応の反応機構
- ハロゲン化水素の付加
- 位置選択性とカルボカチオンの安定性
- 転位を含む反応の考え方
- ハロゲン化アルキルへの求核置換反応の反応機構
- SN2反応の基本
- SN1反応の基本
- 基質構造と反応機構の関係
- ハロゲン化アルキルからの脱離反応の反応機構
- E2反応の基本
- ザイツェフ則
- E1反応の基本
- アルコールの置換反応/脱離反応
- アルコールの反応性の捉え方
- 酸の役割
- 置換反応と脱離反応の基本機構
- カルボニル化合物への求核付加の反応機構
- カルボニル基の反応性
- アルデヒド・ケトンの基本反応
- 還元剤・有機金属試薬の見方
- カルボニル化合物への求核置換の反応機構
- カルボン酸誘導体の反応性
- 加水分解・エステル交換・加アルコール分解
- アルドール反応・クライゼン縮合の基本的な見方
- まとめ
- 有機反応を理解するための共通ルール
- 反応を予測・設計するための考え方
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