本セミナーでは、嫌気性排水処理の原理から最新の開発動向や適用事例などを詳説いたします。
本セミナーではそうした状況を踏まえて、嫌気性排水処理の原理や高効率化などに向けた最新の技術動向、また化学工場やエレクトロニクス工場への適用技術や事例などを解説する。
(2013年1月30日 11:00〜12:30)
長岡技術科学大学 工学部 環境・建設系 教授 山口 隆司 氏
嫌気性排水処理技術は、これまで食品産業を中心とした易分解性の中高濃度産業廃水処理に広く用いられてきた。国外では、省エネルギー・低コストであることから、産業廃水に加えて、生活排水処理にも積極的に用いられている。 さらに、嫌気性排水処理技術を、好気性排水処理や物理化学的排水処理技術の要素技術と組合せ、高度化・システム化するプロセス開発が多く見られるようになってきている。 高度化・システム化することで、処理する対象が有機性汚濁物質 (BOD、COD) に加えて、難分解性の有機性排水処理、栄養塩除去、リンなど資源回収に至っている。 くわえて、排水処理に寄与する微生物解析も進展したことから、反応槽保持微生物特性を活かしたプロセスの最適化も進んでいる。 本セミナーでは、嫌気性排水処理技術の原理から近年の技術トピックなど、嫌気性排水処理技術動向について述べる。
(2013年1月30日 13:30〜14:40)
栗田工業 (株) 開発本部 装置開発第二グループ 第1チーム 小松 和也 氏
今日、嫌気性処理の主流となっているUASB法やEGSB法のようなグラニュールによる嫌気性処理は、有機物濃度の低い排水に対しては、グラニュールの維持が困難で安定処理が難しかった。 本講演では、新開発の担体を用いることで、こうした低濃度排水に対しても、高負荷かつ安定的な処理を可能とした、当社の新技術「バイオセーバー®TK」について解説するとともに、電子デバイス製造工場の排水回収への適用例を紹介する。
(2013年1月30日 14:50〜16:10)
住友重機械エンバイロメント (株) 環境技術センター (環境システム統括部兼務) 主任技師 知久 治之 氏
化学系企業様の (排水) 設備計画担当者様や環境管理担当者様向に嫌気性処理技術の基礎の説明と、そのメリット、および実設備を設置した場合どのような設備で、具体的にどんな管理になるのかなど、なるべく設備を実感していただけるような内容にしたいと考えております。