圧電複合材料の設計学 : マルチスケール力学と連成解析に基づく高機能化と設計判断の指針

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本講座では、圧電材料を単なる機能材料としてではなく、設計対象として体系的に整理する。教科書で整理された圧電構成式、材料定数、振動理論、複合設計および連成解析の基礎を踏まえ、それらを実務における設計判断へと具体的に結び付ける。材料を変更すべきか、構造を最適化すべきか、複合化や解析導入は必要か、初期性能と耐久性をどう両立させるかといった開発現場の課題に対し、理論に基づく判断基準を提示する。また、自己発電や構造ヘルスモニタリング応用を例に、高機能化へとつなげる実践的な設計指針を示す。

  1. 設計判断のための基礎再構築
    1. なぜ圧電材料は「設計問題」なのか
    2. 圧電効果の物理的本質
    3. 圧電構成式の設計的意味
    4. d, g, kの物理的違い
    5. 誘電率と弾性率の役割
    6. 異方性と分極方向設計
    7. 「高d33=高性能」ではない理由
    8. エネルギー変換効率の理解
    9. 共振設計の基本原理
    10. 厚み振動と曲げ振動の違い
    11. 境界条件が性能を決める
    12. 【設計判断1】材料で解くか、構造で解くか
  2. 複合化とマルチスケール設計戦略
    1. 圧電複合材料の設計思想
    2. 0-3型複合材料の特徴
    3. 1-3型複合材料の特徴
    4. 実効物性の推定方法
    5. 出力と柔軟性のトレードオフ
    6. マルチスケール設計の考え方
    7. 圧電-構造連成の基本
    8. FEM導入の判断基準
    9. 連成解析の限界
    10. 【設計判断2】複合化・解析導入の基準
  3. 耐久・自己発電・構造知能化への展開
    1. 圧電材料の信頼性と劣化
    2. 機能と強度の関係
    3. 劣化を設計変数として扱う
    4. 自己発電デバイス設計
    5. 構造ヘルスモニタリング戦略
    6. 圧電設計判断フレームの提示
    7. 圧電設計学の将来像

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